ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

「日々の100」(松浦 弥太郎 著)

2009年11月21日 | いろいろな本
「その人を知りたければ、その人がつき合っている親しい友人が誰なのかを知れば、ひとつやふたつは、その人の本性を垣間見れるだろう。空くなうとも人としての種類はわかる」(アンドレ・ブルトンの言葉より)

著者は日常生活の中で愛用しているモノを100選んで、そのモノとの付き合い方や出合い、想いや記憶を語っています。


「当たり前のように側にあるモノから、宝物のように大切にしているモノまで、あらためて手にとって、しばらく見つめてみて、心の中にどんな物語が浮かぶのだろうか」
「それはとても愉快で、しあわせなことである。物語には感動がある。そして感動とは真実である」
(まえがきより)

さて、どのようなモノが取り上げられているか、一部紹介します。

・種子島の本種子鋏
・リーバイスの501
・シェリー・オルセンさんの陶器
・アークテリクスのアルファLTジャケット
・村上開新堂のクッキー



・高村光太郎の『山の四季』
・コリンズの『英英辞典』
・地図帖となるポケットノート
・dosaのカーディガン
・ローズカッフェのグラノーラ
・小村雪岱の木版画
・アングルポイズのテーブルランプ
・Dr.Bronner's のマジックソープ
・ジェームスロックのパナマハット
・R.E.LOADのバッグ
・山ぶどうの籠


単にモノについての説明ではなく、100篇の珠玉のエッセイでした。著者とモノとの付き合い方は実に優しく美しいのです。
読みながら「自分は、モノをゆるぎない目線で選び、真正面からつきあっているか」と考えていました。

「安かろう悪かろう」や「とりあえず」の品を買うのではなく、キチンと愛せるモノを身の回りにおいて心豊かな暮らしを楽しみたいなぁ。

「日々の100」松浦弥太郎著
 青山出版社、2009年3月、1900円(+税)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。