7回目の計画で念願かない完登できました。感激~
***
錫杖岳「見張り塔からずっと」、これまで7回計画してきました。
天気が悪かったり、残雪があり壁が濡れていて「左方カンテ」に転進したり‥。
1回は4ピッチ目まで登ったものの途中撤退してきたこともありました。
そして9月10日(土)、快晴の予報。
同行はずっと一緒に計画を暖めてきたT子さん、そしてEコーチの3人です。
前夜は栃尾温泉の駐車場で泊まり、朝4時にヘッドランプをつけて出発。
錫杖沢出合では前衛フェースが見えてきます。ドキドキ~
アプローチの途中、降りかえれば穂高連峰から日の出。
錫杖沢を登り、前衛フェースの左を刻む北沢大滝横が取りつきです。
7時にクライミング開始。
1P目5.6:私リード。草付きの壁が濡れていてチョットいやらしい。
2P目5.7:T子さんリード。朝日が当たり岩も乾いて快適。
3P目5.4:私。広いスラブ状の壁ですが、ベタベタに濡れていました。
左側の乾いた部分を選んでロープを伸ばし、ハーケン2枚の終了点でピッチを切る。
4P目5.6:T子さん。草付きのスラブ状の岩壁で支点がとりにくい。
5P目5.4:私。乾いた壁でフリクション抜群。カムを掛けて50mいっぱいロープを伸ばす。
終了点は古いハーケンとカム。
6P目2級:T子さん
その後はロープを外して歩きとなるが、右上してチョット迷いました。
正しくは左の壁をトラバースして大洞穴をめざすルート。
(写真:Eコーチ撮影)
下段の洞穴は右側を登る。
ようやく核心部の大洞穴へ到着。
岩からは水が滴り、ここで飲み水を確保できます。
後続の2人パーティが追い付いてきたので、先に行ってもらいました。
7P目5.8:T子さん
洞穴の左側の濡れた壁、下部は薄かぶりでヌルヌル。木を回り込んだ後半はハンドサイズのクラック。
「これで5.8ですか?」と絶叫する私、、難しかった~
8P目5.8:T子さん
前半は左のディエードルを足を張って登った後、右のフェースに移るところが核心。
プロテクション取りにくいフェースなのに、気合でドンドンリードするT子さんはさすが~
抜けた上部は2級のスラブ。ロープを外して登りました。
本峰直下の岩壁を目指して、草付きをさらに登り最終ピッチへ。
9P目5.7:私
快適な壁、カムを掛けてグングン登り、ゴールは山頂~!
360度の大展望、素晴らしい高度感。
7度目の計画で完登できて大感激、3人でガッチリ握手。
しかしすでに時刻は15:30。
山頂でのんびりする時間もなく、素早く下山体制に入りました。
まずは岩尾根を辿り、もうひとつのピークへ。
ここにはピッケルが埋まっています。
向こうはさっき立っていた山頂、バックは笠ヶ岳。
錫杖もあり、T子さんは嬉しそうに鳴らしていました。
さらに岩尾根を赤テープに導かれて南へ下ります。
ルートがはっきりしない笹原でも、とにかくコルをめざしてひたすら進み、赤テープがつけられたポイントから東へ下る牧南沢へ入りました。
しばらく下ったところで、牧南沢源頭部を見上げる。
やがて水が出てきて、滑る滑る。
急な沢を滑り台状態で下り、錫杖沢へ。
真っ暗となり、ヘッドランプでの沢下り、なかなか厄介です。スピードもダウン。
14時間を超える行動に疲れもでてきたので、錫杖沢出合でビバークすることにしました。
T子さんは楽しそうに焚火をしていました。
ツェルトビバーク、寒かったけれど、疲れからグッスリ眠って。
翌9月11日(日)、午前5時半に出発して無事下山。
7回目の計画で完登できて、本当に嬉しい。
同行のT子さん、Eコーチ、ありがとうございました。
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錫杖岳「見張り塔からずっと」、これまで7回計画してきました。
天気が悪かったり、残雪があり壁が濡れていて「左方カンテ」に転進したり‥。
1回は4ピッチ目まで登ったものの途中撤退してきたこともありました。
そして9月10日(土)、快晴の予報。
同行はずっと一緒に計画を暖めてきたT子さん、そしてEコーチの3人です。
前夜は栃尾温泉の駐車場で泊まり、朝4時にヘッドランプをつけて出発。
錫杖沢出合では前衛フェースが見えてきます。ドキドキ~
アプローチの途中、降りかえれば穂高連峰から日の出。
錫杖沢を登り、前衛フェースの左を刻む北沢大滝横が取りつきです。
7時にクライミング開始。
1P目5.6:私リード。草付きの壁が濡れていてチョットいやらしい。
2P目5.7:T子さんリード。朝日が当たり岩も乾いて快適。
3P目5.4:私。広いスラブ状の壁ですが、ベタベタに濡れていました。
左側の乾いた部分を選んでロープを伸ばし、ハーケン2枚の終了点でピッチを切る。
4P目5.6:T子さん。草付きのスラブ状の岩壁で支点がとりにくい。
5P目5.4:私。乾いた壁でフリクション抜群。カムを掛けて50mいっぱいロープを伸ばす。
終了点は古いハーケンとカム。
6P目2級:T子さん
その後はロープを外して歩きとなるが、右上してチョット迷いました。
正しくは左の壁をトラバースして大洞穴をめざすルート。
(写真:Eコーチ撮影)
下段の洞穴は右側を登る。
ようやく核心部の大洞穴へ到着。
岩からは水が滴り、ここで飲み水を確保できます。
後続の2人パーティが追い付いてきたので、先に行ってもらいました。
7P目5.8:T子さん
洞穴の左側の濡れた壁、下部は薄かぶりでヌルヌル。木を回り込んだ後半はハンドサイズのクラック。
「これで5.8ですか?」と絶叫する私、、難しかった~
8P目5.8:T子さん
前半は左のディエードルを足を張って登った後、右のフェースに移るところが核心。
プロテクション取りにくいフェースなのに、気合でドンドンリードするT子さんはさすが~
抜けた上部は2級のスラブ。ロープを外して登りました。
本峰直下の岩壁を目指して、草付きをさらに登り最終ピッチへ。
9P目5.7:私
快適な壁、カムを掛けてグングン登り、ゴールは山頂~!
360度の大展望、素晴らしい高度感。
7度目の計画で完登できて大感激、3人でガッチリ握手。
しかしすでに時刻は15:30。
山頂でのんびりする時間もなく、素早く下山体制に入りました。
まずは岩尾根を辿り、もうひとつのピークへ。
ここにはピッケルが埋まっています。
向こうはさっき立っていた山頂、バックは笠ヶ岳。
錫杖もあり、T子さんは嬉しそうに鳴らしていました。
さらに岩尾根を赤テープに導かれて南へ下ります。
ルートがはっきりしない笹原でも、とにかくコルをめざしてひたすら進み、赤テープがつけられたポイントから東へ下る牧南沢へ入りました。
しばらく下ったところで、牧南沢源頭部を見上げる。
やがて水が出てきて、滑る滑る。
急な沢を滑り台状態で下り、錫杖沢へ。
真っ暗となり、ヘッドランプでの沢下り、なかなか厄介です。スピードもダウン。
14時間を超える行動に疲れもでてきたので、錫杖沢出合でビバークすることにしました。
T子さんは楽しそうに焚火をしていました。
ツェルトビバーク、寒かったけれど、疲れからグッスリ眠って。
翌9月11日(日)、午前5時半に出発して無事下山。
7回目の計画で完登できて、本当に嬉しい。
同行のT子さん、Eコーチ、ありがとうございました。
何時かは付き合わされそうですが、
本チャンはあまりやらないので怖くって行けません(^^;
クラック技術を確実にしたいなぁと思ってます。
変化に富んだアルパインらしい楽しいルートです。
登りながら、開拓者のセンスが素晴らしいな~と思いました。
ぜひ登って下さいね。
(^(エ)^)ノ∠※PAN!。.:*:・’゚☆。.:*:・’゚★゚’・:*オメデトウ
最初の計画から3年かかりました。
登れてなにやら、ホッとしました。