ブナの中庭で

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木場潟の浄化

2008年06月01日 | 環境技術・環境制度
25日(日)にリハビリウォーキングに行って大変よかったので、31日にもう一度出かけました。
夜半から雨模様でしたが早朝には雨も一時的に上がりました。
それっ、チャンス!リハビリ行くぞ!
雨空で早朝のため全くというほど人はいない、静かな木場潟。

木のトンネルもあって案外濡れず、快適ウォーキングでした。


この6日間で季節は進んだんですね。前回は全く花が無かった菖蒲園、すでに開花が始まっています。

今月には花菖蒲祭も開催されます。


さて今日のテーマは木場潟の水質浄化です。

木場潟基礎データ
  面積1.14平方km、水容積192万立方km、水滞留時間9日

水質状況は決して良くありません。(小松市HPより2007年のデータ)
  COD   8.7(環境基準値 3以下)‥‥化学的酸素要求量、75%値
  全窒素  1.1(同 0.6以下)
  全リン  0.083(同 0.05以下)

CODにより全国の湖沼を判定すると、木場潟は全国ワースト16位でした(2006年)。
もっとも1990年にはワースト2位、1997年には10位でしたから、ちょっとずつにはマシになってきています。

この施設は白山市鳥越を流れる大日川の水をはるばると引水して、木場潟へ流入させているところ。
淀みがちな潟へ強制的に清水を入れて、滞留を短くしようとする方法。


このビオパークでは各種水生植物の間を潟の水を循環させ流しています。
植物が水中の有機物を吸収し浄化する効果に期待して、設置されました。


さて効果のほどは?
原水(潟の水)→水耕植物を通したあと の変化で表すと
  CDO32%減、浮遊物質69%減、全窒素50%減、全リン45%減
     (木場潟:水とみどりのふれあいパークのデータから引用)

かなり効果があるんだなぁ。
でも木場潟の全面積に占めるビオパークの面積が小さすぎて、効果の総量は??

大日川からの引水は一部、このような遊水路として工夫されています。

   
木場潟は以前は、柴山潟、今江潟と合わせ加賀三湖と呼ばれていました。
戦前の今江潟ではずっと底まで透けて見え、シジミや魚が沢山とれたそうです(実家の父談)。
戦後の食糧難から今江潟は全面、柴山潟は約半分が干拓されてしまいました。
かろうじて潟全体がのこった木場潟でしたが、農薬や家庭排水が原因で、どんどん水質が悪化していきました。
今は木場潟を浄化しようという意識も市民に芽生え、さまざまな動きも見られるようになっています。
昔のように、楽しく泳げる美しい木場潟を復活させたいです。


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5月31日は一周6.4kmを110分、7千歩でした。
25日の日曜日には120分、9千8百歩だったことから考えると、スピードアップし歩幅も広くなったようです。
少しは膝も回復しているのかな。
はやく以前のようにジョギングで一周できるようになりたいものです。





2 コメント

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Unknown (アンクルトム。)
2008-06-02 05:37:34
木場潟を散歩しながら、大日川の遊水路やビオパークを見て、木場潟の水容量や、滞水日数(入れ替わり日数)がどのくらいかなのと想像していましたが、さすがにRepuさん、緻密なデータ有難うございます。
昨日のテレビで、炭素繊維による、水質浄化を放映していました。
木場潟もその炭素繊維を大規模に設置すると、もしかすると、透きとおる水で、泳げるようになるのかも?
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炭素繊維による水質浄化 (Repu)
2008-06-02 19:04:34
私はそのテレビを見ていないので、調べてみました。
炭素繊維を水中に沈めると微生物が速やかに大量に付着して「バイオマット」(微生物の絨毯)を作ります。
この微生物が汚染物質(ほとんどが有機物)を分解してくれるのです。
しかし小さな池ならまだしも木場潟スケールになると、かなりの設置面積が必要でしょう。
また微生物が付着した「バイオマット」の管理も難しそう。
温度や酸素濃度によっては、バイオマットそのものが汚染源になりかねません。
やっぱり汚れを分解するより「汚さない」が大切なのでしょうね~

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