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「原発を終わらせる」(石橋 克彦 編)

2012年02月24日 | いろいろな本
本書の扉には、このように書かれています。

福島第一原発事故により、原発の安全神話は完全に崩れ去った。私たちには原発から脱却する以外に道はない。そしてそれは可能なのだ。
これまでも原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた14名が、事故を徹底的に検証し、原発の問題性を多角的に考察。原発を終わらせるための現実的かつ具体的な道を提案する。

本書の内容を実に的確に表現していると感じました。

内容は4部構成。

1.福島第一原発事故
2.原発の何が問題か-科学・技術的側面から
3.原発の何が問題か-社会的側面から
4.原発をどう終わらせるか

著者は石橋克彦(神戸大学名誉教授)、今中哲二(京都大)、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)、諸富徹(京都大学)、山口幸夫(原子力資料情報室)、清水修二(福島大)、井野博満(東京大)、吉岡斉(九州大)、後藤政志(芝浦工業大)など、豪華メンバー。
もちろん「原子力村」で利権を得てきた「御用学者」はいません。

私も20年以上の間、反原発の立場で発言し運動してきました。
間違っていなかったと思います。
でも福島原発事故を前にして、もっともっと自分ができることがあったのではと、悔恨の念があるのも事実です‥‥。

「原発を終わらせる」岩波新書1315
 石橋克彦 編、2011年7月発行、800円+税

6 コメント

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福井県議会傍聴 (ysys)
2012-02-24 22:57:39
今日、福井県議会初日の傍聴に行ってきました。
今回の県議会、原発の再稼動を審議するということで、非常に注目も高いようです。
実際、加賀市も敦賀原発から70キロと、万が一の時には影響を受ける可能性を否定できない距離。
原発事故という場合には、県という区分では、区切ることが出来ない問題だとも思っています。
グリーンピースや山本太郎が煽った分もあるのでしょうが、傍聴席には100人を超える人。
有権者の関心が高いということを示すことで、より慎重な審議の方向性を与えると思います。
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原発への警鐘 (ミキコ)
2012-02-25 15:37:38
岩波書店が発行されている書籍は原子力に対する警鐘の本が数多く有ります。私がこの手の本で初めて読んだのは1988年の春、武谷三男氏編の「原子力発電」でした。でも、キッカケは漫画家の山岸涼子さんの描いた「パエトーン」に描かれていたからでした。ご紹介の本は私も買いました。印象的な言葉では“エコサイド”という言葉が気になりました。エコロジーとジェノサイドを合成した言葉…。とても重く深く考えさせられる言葉だと思いました。
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Unknown (Pearsword)
2012-02-25 22:21:14
そうですか、20年間……。
 さすが、Repuさんは、先見の明のある賢人ですね。
 私などは、原発事故があるまでは、推進派でしたから。
 今、原発廃絶をして欲しいと切に願っているのも、Repuさんのお陰です。
 少しでも、多くの人に、原発廃絶を同意してもらおうと、ブログやSNSで、私もできるだけ訴えてみましたが、なかなか出来ることは限られています。
 情熱や熱意だけでない、何か別の動機が、私においても、必要な気がします。
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ysysさんへ (Repu)
2012-02-26 11:50:43
福井県議会への傍聴お疲れ様でした。
本当に原発事故は県境、国境を越えて被害が広がります。福井県の姿勢には滋賀県はじめ関西での関心も高まっていますし。
傍聴席に熱気があると審議もより活発になるでしょう。また様子を教えてくださいね。
ご訪問とコメントありがとうございました。
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ミキコさんへ (Repu)
2012-02-26 11:56:31
福島原発事故以降、さまざまな原発関連の書籍が多数発行され、できる限り目を通すようにしてきました。岩波新書はその著者層の厚さで、信頼しているものです。
いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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Pearswordさんへ (Repu)
2012-02-26 11:57:55
一人でできることには限りはありますが、仲間を見つけ一緒に行動していけば大きな力になると信じています。
いつもありがとうございます。
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