ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

白山で礫岩を探そう!(礫岩れきがん:conglomerate)

2010年09月06日 | 地質・地形・地球科学
礫岩(れきがん)とは、礫(直径2ミリ以上の岩片)が堆積してできた岩石。

一見するとコンクリートとそっくりなのですが、違いま~す!100%天然モノですよ。

白山登山道のうち、最も人気のある砂防新道。甚の助ヒュッテを過ぎて上部、黒ボコ岩へ至る間に見られる岩石が礫岩。
礫岩から剥がれ落ちた礫が登山道に溜まっているのを見つけてみましょう。

それぞれは丸く磨かれた円礫です。

時代は中生代ジュラ紀末、当時この地域は「手取湖」と名付けられた浅い湖の底でした。
湖畔に生えたシダ植物を食べにやってくる草食恐竜、それを狙っている肉食恐竜。

礫岩のすぐ下には泥岩が重なっています。
そこに含まれる化石テドリシジミ。当時、湖の底であった証拠、シジミ貝の化石が見られます。

この岩石は観光新道にあるので、ぜひ見つけて!

さて甚の助ヒュッテから黒ボコ岩の間で礫岩をみつけたら、すぐさま沢を3本渡ります。
冷たい水でリフレッシュできるので乞うご期待!ただしその際に、足元の礫岩をしっかり見てくださいね。

恐竜も踏みつけていた岩石ですよ~。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。