ブナの中庭で

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マラリアが来るのか

2008年04月26日 | 地球温暖化・地球高温化
マラリア原虫を体内にもつ蚊(ハマダラカ)に刺されることにより罹患するマラリア。マラリア原虫は赤血球に入り込み数日周期で複分裂(1個体が8~32個体に増殖)し、赤血球を食い破って飛び出してきます。その時に毒素を放出するため、40度を超える高熱が急に出ます。そしてマラリア原虫は次の赤血球に入り込みまた複分裂し高熱。こうして患者は衰弱‥‥。現在でも年間3~5億もの人が感染し100~150万人が亡くなっています。マラリアにはワクチンがありません。また三日熱マラリア、四日熱マラリア、熱帯性マラリアなどの種類が知られています。

1990~92年の2年間、青年海外協力隊員として滞在していた南米コロンビア共和国。私の住んでいたCucutaククタ市は熱帯気候でマラリア汚染地域でした。
赴任する前に協力隊事務局から渡されたマラリア治療薬ファンシダール。毎週日曜日に1錠、500円硬貨サイズの大きな錠剤を飲みよう指示されました。当時は効果的な予防薬が無く、治療薬で予防する他に方法が無かったようです。(そして現在でも良い予防薬は無いらしいです)

日曜に飲むと火曜と水曜には身体中がだるくなり、その倦怠感は言葉で言い表せません。金曜、土曜ぐらいでようやく回復するのですが、再び日曜に服薬。そのうち肝機能が落ちてきたので1年でやめることにしました。

その後1年間は絶対蚊に刺されないように注意しなければなりませんでした。マラリアの蚊は主に夕方~夜に足元を刺す性質があるので、その時間になると厚手ズボンに靴下を二重にして履いていました。しかし一年を通じて毎日40℃の気候です。まもなく私は汗疹に悩むことに‥‥。そして帰国後10年以上たった今も、肝臓には軽い後遺症が残っています。
(だからお酒が弱い? さて、どうかな? )

当時、ククタでは人々はバタバタとマラリアに倒れていきました。マラリアにかかるとあっというまに亡くなってしまう、本当に恐ろしい感染症です。

地球温暖化による自然環境の変化が、ハマダラカの生息域を拡大する可能性があります。日本では住宅整備と殺虫剤普及のため、大流行はないかもしれません。(確かに以前流行しましたが、撲滅されました。)
しかしマラリアの中でも、特に気候変動に敏感な熱帯性マラリアの汚染域が世界でじわじわと広がっています。日本上陸と再度の流行の可能性は否定できません。
こんなところにも温暖化の影響が‥‥。




2 コメント

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見ただけで! (チャイカ)
2008-04-30 17:21:45
この蚊を見ただけでぞぉーとします。ワクチンがないのですね。このまま温暖化が続けば怖いですね。肝臓の後遺症は残っているのですか?アルコールで浄化されたんじゃない?ハハハ!
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後遺症 (Repu)
2008-05-01 05:38:58
昔はもっとお酒強かったよ。後遺症だってば!
えっ、歳だって!?
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