ブナの中庭で

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今、世界で進む「農地争奪戦」

2009年06月13日 | 食・農業
先日NHKラジオを聴いていたところ、背筋がゾッとする海外経済レポートがありました。
内容は、世界の新興国が将来の全地球的食糧危機に備えて、海外での農地買占めに走っている、という内容でした。

先日このブログで、日本の森林が外資によって買われている、という記事をアップしたところだったので、「え~、農地も買占めか」。
そして調べてみると、やっぱりそのとおりのようです。
以下、その一部を紹介しますね

●サウジアラビアなど中東湾岸産油国が、オイルマネーをもとに、官民挙げてアジアやアフリカなどの農地の確保に積極的に乗り出している。各国は、国家の持続的成長のために最も重要なのが、食糧保障だと位置づけている。

●例えばサウジアラビアは、2009年1月に国王の主導で総額53億ドルを上る「農業海外投資基金」を設立。海外の農地を買収し、農業事業の展開と地下水源の保全に使うため。 既にインドネシア、タイ、スーダン、南アフリカ、ウクライナ、トルコなどとの交渉を開始。穀物のほかにも、マレーシアの漁業会社に資本投資して、同社が養殖した魚介類を輸入する計画も展開中。

●UAEがカザフスタン、ベトナム、カンボジア、スーダン、南アフリカの農地買収を着手。クウェートやバーレーンなどでも同様の動きがある。

●中国は近い将来の人口増加と国民生活水準アップに備え、フィリピンやスーダンなど、アジア・アフリカ諸国で海外の農地買収を強力に推進中である。
(さすがというか、やっぱり中国‥‥です

●韓国は2008年11月、130万ヘクタールという広大なマダガスカル農地の買収を完了した。(韓国も~!?

●以上のような国々は自国の食糧保障を重要な国家課題にしており、こうした動きは今後さらに加速するだろう。

まさに「農地争奪戦」の様相です。

日本の食料自給率は40%、穀物に至ってはたった27%。
しかし海外での農地取得は、いまのところ日本政府として一切行われていません。
それどころか、日本各地に目立つ休耕田や耕作放棄地(冒頭写真です)の多いことといったら!
私の町でも大問題ですよ‥‥。皆さんの周囲ではいかがですか?

生き残るために当然、食料は最も重要な条件です。自国の食料保証のための戦略をしっかり考えないと。
私達日本人は、はたして生き残れるのでしょうか?

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