ブナの中庭で

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外来生物の拡大状況

2011年02月02日 | 生物多様性
日本の生物多様性に何が起こっているのでしょうか。

第1の危機は
 「人間活動による生態系の破壊、種の減少・絶滅」例えば戦後、干潟の4割が消滅

第2の危機は
 「里地里山など人間の働きかけの減少による影響」例えば耕作放棄地や手入れが行き届かない雑木林

第3の危機は
 「外来生物などによる生態系の撹乱」例えばマングースやタイワンザル

これに地球温暖化による危機が加わると
 「世界の生物種の2~3割に絶滅リスクが上昇する」と考えられています。(IPCC第4次評価報告書)

これらのうち、外来生物による影響の一部を紹介します。













アレチウリはウリ科の大型のツル植物で1年生草本。北米原産で特定外来生物に指定されています。
1952年清水港で輸入大豆に種子が混入しているのが確認されたのが最初。豆腐豆の流通経路に沿って分布を広げ、近年では各地の河川敷などで群生して広い草ヤブを形成しています。
夏に開花し白いトゲに覆われた実をつけますが、繁殖力は凄まじく、1株当たり25,000個以上の種子をつけていた例もあるとか。河川敷農作物への影響や野鳥のねぐらとなるヨシ原を侵食し減少させるなど、野生生物への影響も起こっています。


4 コメント

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Unknown (Pearsword)
2011-02-01 20:48:51
 どこまでが人為か、どこまでが自然か、が問われそうですね。人為も自然のうちとて、野放しでは困りますからね。
 絶滅危惧種を守り、多様性を保ちたいですね。
 でも、南アルプスの自然も、食害でめちゃめちゃです。人間の出来ることなど、高が知れているのかもしれませんね。
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外来植物 (morimiki)
2011-02-02 07:49:11
去年、琵琶湖の近くの道の駅で、山野草の鉢植えがたくさん売られてました。その中に外来植物の鉢植えもありました。夫に教えてもらうまで、それが外来植物だとは気がつきませんでした。
外来植物であっても、それが日本に昔からある野草だと思ってるものがたくさんあるのではないでしょうか。
今の子供たちは、今の植生を日本の自然だと記憶していくのでしょうか。少し恐い気がします。
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Pearswordさんへ (Repu)
2011-02-02 21:05:54
人為か自然か、難しいところも多いと思います。白山に本来無いコマクサが植えられ、除去されました。同じく白山の高山植物のお花畑は拡大するササ原で減少の一途。ササは抜くべきかどうか??
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morimikiさんへ (Repu)
2011-02-02 21:08:33
外来植物をそれと知るのは難しいです。外来植物の鉢植えが売られていても、私も分かりません、きっと‥。
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