ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

薩摩硫黄島~変色海水の島~

2009年03月23日 | 島旅
薩摩硫黄島(鹿児島県三島村)は、東西5.5km、南北4.0km、周囲14.5km、面積11.65km2の島。人口は約150名です。
鹿児島県三島村は文字通り、薩摩硫黄島、竹島、黒島の3つの島からなり、「フェリーみしま号」が三島と鹿児島港を結んでいます。(役場は島外の鹿児島市にある)
島の主峰硫黄岳はランクAの活火山に指定され、常に噴煙を上げています。

私はこの島へ環境調査のため訪れました。
まず最初に驚かされたのが港。海水が赤茶色~!

これは港の底から鉄分を多量に含んだ温泉が噴出し、空気により酸化されているため。
「温泉の島」とは聞いていたけれど、港も温泉とはマイッタ

私たちは漁船をチャーターして島の周囲を観察しながら一周しました。

ここの海水は白色、アルミニウム含有でした。


こちらの海水は黄色で硫黄分が多かった。海食崖と節理が大迫力!


島周囲の海底の至るところから温泉が噴出していました。
ここは「東温泉」と名付けられた露天風呂。海のすぐ横に湯船が3つあり広大な海原を見ながら温泉に浸かることができます。
しかし時化の時には頭から波をかぶるので注意しましょう。また泉質は強酸性なので目に入るとチカチカするし、傷があればヒリヒリしみます‥。


一説によると、俊寛が流刑された地がここだとか。(港には俊寛の銅像もあります。)
また以前ある企業が島でリゾート開発を行おうとして飼った孔雀が野生化し、島内ではたくさんの孔雀を見ることができます。(ちなみにリゾートは中止)

とにかく薩摩硫黄島は、ミラクルアイランドでした。

(海上から見る主峰の硫黄岳)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。