珠玉の道、信越トレイル（前編）

11月４日（日）～５日（月）の１泊２日、テントを持って信越トレイールを歩いてきました。
このような古道が保存され、しかも丁寧に整備されていることに、心底感動しました。

３日（土）仕事を終えて出発、ひとりで長野県の斑尾高原を目指しました。
斑尾高原観光ホテルに20時30分到着し、信越トレールマップを購入しました。「信越トレイルマップ」は３部からなり、１部500円。トレイルを歩く人は必携です。
通常は「信越トレイルクラブ事務局」での購入になるのですが、事前にお願いしてホテルに届けて頂きました。（ありがとうございました。）

斑尾で泊まった翌朝、５時45分薄明りの中、斑尾山に向けてレストラン「チロル」の前から出発しました。
この日曜日は見事に晴れ渡ったため放射冷却でキリッと冷え込み、落葉には霜がキラキラと美しい～。


斑尾高原スキー場のゲレンデを登ったのち、信越トレイルが伸びる尾根を歩きます。


斑尾山を越えて更に10分、大明神岳からの展望。

眼下に野尻湖、その向こうに妙高、火打。黒姫、飯綱の奥には雪化粧した北アルプス連峰がくっきり。

いったん斑尾山にもどり、山頂が信越トレイルの出発点。さて２日間、楽しんで歩きましょう。

左に妙高を見ながら大展望の尾根を辿り、やがて万坂峠へ向かって下ります。斑尾高原スキー場のゲレンデを通りますが、紅葉が真っ盛り。


万坂峠に到着。

信越トレイルは表示がとても細かく親切。各ポイントでは自然や歴史の解説も詳しく、次のポイントに到着するのを楽しみに感じながら歩けます。

袴岳（1135ｍ）への道は、ブナ林が美しいです。




道は落ち葉でふわふわ。


11時45分、赤池到着。

湖畔には信越トレイル専用のキャンプ場も整備されています。
まだ時間が早いので、先に進むことにしました。

沼の原湿原。

信越トレイルでは景観が変化に富んでいて、飽きることがありません。
この沼の原湿原、初夏～夏は湿原植物が美しいことでしょう。

希望湖を超え、毛無山（1022ｍ）を登ります。

なんて美しい紅葉。
その美しさに言葉も失い、ただため息だけ‥‥。

涌井新池をみてしばらく歩くと、道の脇にコンコンと湧き出る清水がありました。

わぁ～、美味しい水だ！ここでたっぷり水補給、今晩と翌日の分を考えて４リットルです。

午後３時50分、涌井集落に到着。
ここで笑顔が素敵なおばさんに出会い、その家のそばの芝生地にテントを張らせていただくことにしました。


とっても快適なテン場でした。

満点の星を眺めながらひとり静かな夕食。
今日一日は全身が染まりそうな紅葉に深く感動。
このような素晴らしい信越トレイルを歩くことができる幸せに感謝。
満ち足りた気分で、寝袋に入りました。（でもスリーシーズンのシュラフでは寒く、夜中に目が覚めてゴアの雨具を着込みましたが）

この信越トレイル、本当に貴重な道です。（明日に続きます）