ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

「ベイジン」(真山 仁 著)

2009年12月23日 | いろいろな本
日本から派遣された技術顧問責任者の田嶋伸悟と、原発運転開始責任者の学耕(ドン・シュエグン)。
2人は必ずしも重ならない想いを抱えながら、様々なトラブルを乗り越え、運転開始に向けて突き進んでいく。

そして迎えたオリンピック開会式。中国の威信を懸けたイベントに「希望」を託した人々と原発。
しかし杜撰な工事と現場作業員の無責任ぶりに端が原因で、原発は「ブラックアウト」、奈落の底へと落ちていく‥‥。

         

私の暮らす石川県にも北陸電力志賀原発があり、お隣の福井県南部は原発銀座です。
これらでしばしば「小さな」トラブルが発生しています。現在、志賀原発2号機も停止したまま。
「原発って本当によく停まる」と思っていましたが、ちゃんと停めることが非常に重要であることがわかりました。

このベイジンを読んで、原発は実に複雑なメカニズムと構造を持つことを知りました。
同時にはたして全プロセスで「完璧」はできるのか、非常に不安に思いました

上・下あわせて600頁超えるボリュームですが、熱中して読み通しました。

「ベイジンBeijing」(上下2巻)真山仁著
東洋経済新報社 2008年7月発行 各巻1,600円+税


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