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2008環境フォーラム in 金沢

2008年06月08日 | 環境問題
2008年6月7日(土)13:00~17:10 金沢県立音楽堂にて開催。

レスター・R・ブラウン氏は、1974年より「ワールドウォッチ研究所」を創設し、環境問題に取り組み様々な先進的発言、提言をしているアメリカ人です。金沢で講演をするとのことで喜び勇んで行って来ました!

快晴の土曜日の午後、金沢は百万石行列でお祭気分一色です。そんな中、音楽堂はほぼ満員の大盛況、いかに環境問題に興味を持つ人が多いか、その熱気が伝わりました。

彼の1時間の講演からいくつか抜粋します。

「2050年にはヒマラヤの氷河が消滅し、ガンジス川と長江の水量が低下し深刻な食糧危機が訪れる」」

「ピークオイル(石油の限界)はやってきた。しかしより深刻なのはピークウォーター(水の限界)。世界で穀物生産の限界が見えてきている」

「ブッシュはアメリカの車のガソリンをとうもろこし由来のバイオエタノールに替えるというが、車1台あたり平均100人分の食糧に相当する。そうなれば途上国は飢餓で大量の餓死者がでるだろう」

「いまの地球平和を維持するためには2020年までに二酸化炭素を80%削減しなければならない」

「世界銀行の見解だが、石油や石炭などの化石燃料に気候変動に対処するコストを税金として入れるべきであった。これは痛恨の失敗である」

「私たちは現在レースの途中である。そのレースとは温暖化により海面が7m上昇するか、それとも生活を持続可能なものに替えるか、の競争である」

「私たちの食生活において水とエネルギーを大量に費やして生産している牛肉をやめ、穀物に替えていかなければ、地球は人間を養っていけない」

「水不足と土壌劣化が農業生産を著しく低下させている現状が、軍事問題へと結びついていく」



その後、安井至氏、中村浩二氏、アン・マクドナルド氏の講演と鼎談などもありました。

しかしレスター・ブラウンの講演は圧倒的な説得力とパワーでした。2020年までに二酸化炭素を80%削減しないかぎり、地球は持続可能ではありえないのです。どうしますか‥‥








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