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三宅島、地学巡検の旅(2:岩石編)

2014年04月01日 | 地質・地形・地球科学
三宅島のマグマは玄武岩質。鉱物は橄欖(カンラン)石が大部分で、少量の斜長石と輝石です。
海岸の石は黒々としています。


波打ち際の小礫も黒色。


これはパン皮状火山弾。
マグマが冷却、固結する際に体積が縮み亀裂がはいったもの。内部からガスが放出される際にも亀裂が入ります。


逆にこれは硬い鉱物が侵食されず飛び出たもの。かなり古いものでしょう。


1983年、阿古地区を襲った溶岩流。
旧阿古中学校の校舎を埋めました。


それから31年が経過していますが、植生はほとんど復活していません。
植物生育のために必要な土壌が形成されるには、長い長い年月が必要なのです。


玄武岩が固結する際に入った亀裂を利用して、クラッククライミングの地となっています。
海岸にはこのようなクライミングスポットが多数みられ、まだまだ登られていないルートもたくさんありそうです。




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