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近年大人気のカヤンベ国立公園。
標高5700mの氷河湖(ラグーナベルディ;翠湖)まで徒歩1時間余。

しかしその登山道が分かりにくいとの苦情が環境省に寄せら、本日は首都キトの環境省から4名の調査官が来園。
いっしょに翠湖の登山道を調査することになりました。
標高4600mまで車で一気に上がって、小屋から出発。


登山道のところどころには標柱がありますが、それ以外にはペンキ等も無し。

こんな岩の斜面も適当に登られています。

(4年前、滑落して死亡事故も発生しているところ)
4月、大勢のボランティアの参加を募り設置した案内板も、ほとんどが風に飛ばされていました。

広い尾根、霧の日には道迷いが多発。

「さて、どうしたものか」と相談中のみなさん。
その横で私は、石を集めてケルンをひたすら積んでいました。

「顔の岩」と「翠湖」

氷河は見る度に痩せ細っています(涙)

強風の中、なんとか生き残っていた案内板。ほとんどは紛失していましたが。

日本では当たり前のペンキ表示、全くありません。
なんとなくの踏み跡が登山道。

調査後、山小屋で遅い昼食をとりながらの会議。

その時、私に対しての質問。
環境省「あなたが岩を積んでいたのは何のためですか?遊んでいたのですか?」
私「これはケルンといって登山道を示す方法です」
環境省「エクアドルでは、誰も知りませんね」
私がした提案
私「環境省提案の表示板を設置するのはお金と時間がかかるので、岩にペンキで印をつけたらどうでしょうか」
環境省「岩への落書きは法律で禁止されているので、それは難しい」

確かに落書きが多いです。
さて、どうしたらよい登山道表示ができるのか、悩ましい・・・