見出し画像

エクアドルの風

エクアドルでのトイレの秘密

絶対に紙は流してはいけません、その理由は・・・

**
エクアドル着任時のオリエンテーションで強く言われたのが「エクアドルのトイレでは決して紙を流してはいけない」ということ。
確かに全国ほとんどのトイレが水洗式ですが、必ずトイレットペーパーを回収するボックスや籠が設置されています。


写真は職場のトイレ、ここでも使用済みの紙はかならず回収ボックスへ。
その理由は「管が詰まるから」といろいろな人に教えられました。

ところで、先日はじめてカヤンベ市の「下水処理場」の整備作業(草刈り)に行くことになりました。
連れていかれたのが、ここ。


日本の下水処理場とは似ても似つかぬ小さな施設。


汚水中の固形物(プラスチックのゴミ等)を網で取り除いています。


たまに係員がやってきて石灰を投入するそうですが、この日はいません。
すごい臭いです!


汚水は他の処理は何もされないまま川へドドド・・・と放水。


これが下水処理施設とは・・・、何の汚水処理もされていません。
つまり紙を流してはいけない理由は、「管が詰まるから」に加えて「川に紙が流れるのを防ぐため」でした!
そして川では絶対に泳げない、と思いました。

そしてトイレからの紙はプラスチック袋ごと埋め立て処理場へ。
こちらもすごい臭いです。

(参考までに、下水道が専門の協力隊員からお聞きした話)
大都市では下水処理施設が稼働しているところもありますがごく少数のようで、ほとんどの地域では未処理のまま川へ流されているらしいです。

コメント一覧

Repu
本当にどうしてこうなのかな?
下水道が無理なら浄化槽が普及すればいいのに、こちらもほとんど見ることはありません。他の途上国はどうなのかも、気になるところです。
ボッケニャンドリ
日本だと中抜きによって業者が十分な施工が出来なかった、なんてことがあります。

エクアドルではなんでこんな風になっちゃったんでしょ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「エクアドルの環境問題」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2023年
人気記事