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エクアドル着任時のオリエンテーションで強く言われたのが「エクアドルのトイレでは決して紙を流してはいけない」ということ。
確かに全国ほとんどのトイレが水洗式ですが、必ずトイレットペーパーを回収するボックスや籠が設置されています。

写真は職場のトイレ、ここでも使用済みの紙はかならず回収ボックスへ。
その理由は「管が詰まるから」といろいろな人に教えられました。
ところで、先日はじめてカヤンベ市の「下水処理場」の整備作業(草刈り)に行くことになりました。
連れていかれたのが、ここ。

日本の下水処理場とは似ても似つかぬ小さな施設。

汚水中の固形物(プラスチックのゴミ等)を網で取り除いています。

たまに係員がやってきて石灰を投入するそうですが、この日はいません。
すごい臭いです!

汚水は他の処理は何もされないまま川へドドド・・・と放水。

これが下水処理施設とは・・・、何の汚水処理もされていません。
つまり紙を流してはいけない理由は、「管が詰まるから」に加えて「川に紙が流れるのを防ぐため」でした!
そして川では絶対に泳げない、と思いました。
そしてトイレからの紙はプラスチック袋ごと埋め立て処理場へ。
こちらもすごい臭いです。
(参考までに、下水道が専門の協力隊員からお聞きした話)
大都市では下水処理施設が稼働しているところもありますがごく少数のようで、ほとんどの地域では未処理のまま川へ流されているらしいです。