私が昔、一流のセラピストになりたいと思って就職した治療院がありました。
そこは渋谷の一等地。女性の先生が院長先生でした。この方がとんでもないゴッドハンドだったのです。
各省庁の事務次官、国会議員、大会社の社長、スーパーモデル、演歌歌手、世界的なバンドメンバー、普通の会社員、小学生、難病の神経変性症までケアするスーパーウーマン。
小脳変性症で何度も手術しても悪化していき、「もう死にたいです…」と言っていた方が4回の施術で自転車に乗れるようになるほど。
スタッフも「うちの師匠は世界一」と自慢したくなるような先生でした。
ただその先生は感覚的に理解している事が多すぎて、スタッフを育てることができないという問題を抱えていました。
ある時スタッフに「今からこの動画を
見てください」と突然動画を再生されました。
落ちこぼれラグビー部員が努力して日本一になるという動画。
先生「わかりましたか?」
私「感動しました(号泣)」
Y「チームワークが大切ですね」
T「ラグビーと鍼灸に何か関係でもあるんですか?」
先生「皆さんは、この落ちこぼれラグビー部員と同じなんですよ」
努力して上がってきてください!そしてここを日本一の治療院にしましょう。といいたかったのだそうです。
頑張ってダメダメ社員じゃなくなる…?
何をどうやって?
スタッフはもう既に目一杯頑張って、必死に必死に勉強して習練を積んでいるのですが先生のようになれないのです。
バタバタ人がやめていき、私は5年そこに居続けてやっとコンスタントに高得点の施術が出来るようになりました。
自分で大量に本を読み、親戚や友人を生け贄にして育ちました。
なんというか、職場でもっと理解が深まっていたらよかったな…と当時を思い出します。
今回ご紹介するのは行動科学を使って人材育成をする、教える技術の本です。
こちらは漫画で説明する本ですが、文章だけの本もあります。
漫画の主人公の神吉さんは凄腕の社員でしたが店長になったら売上ダウン、育成ができていなくて売上が最下位です。
行動科学を学んで会社に持ち込み、スタッフの行動を変えてお店を立て直していくお話です。
とてもわかりやすいので、興味の有る方は是非お読みくださいませ。
人材育成は商売繁盛の基本です。