藤井さん、早々と棋聖を奪取しましたね。最年少記録で凄いことですが、ひょっとすると年内に2冠の可能性も十分あります。私は棋聖位よりも、王位の方が固いと思っていたくらいなので次局の先番、入れられれば問題ないと思っています。ただ返されると、前年の王位戦の再来か、とも思えたりもするのですがまあ、その心配はないでしょうね。なにしろあの天才谷川九段が「トップ4に間違いなくいる」とのお墨付きがでたのですから。
トップ4といえば今更いうまでもなく2冠以上のタイトル保持者ばかりです。
それはともかく棋聖戦後に渡辺2冠がブログに綴っていることを、日刊スポーツが報道しています。(以下引用)
渡辺2冠「負け方が想像を超えてる」藤井棋聖に驚き
7/17(金) 21:09配信
渡辺明2冠
渡辺明前棋聖(36)は一夜明けた17日、自身のブログを更新した。 棋聖戦で敗れた第1局、第2局、第4局について「負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです」と驚きをつづった。
第4局については「番勝負をやると、手付き、仕草、息遣いなどで相手が形勢をどう判断しているか、なんとなく分かるようになりますが、自信ありという感じで8六桂を指されて、そこでこっちも手が止まったので、この将棋は負けたなと覚悟しました」と振り返った。
8六桂がいい手なのはわかりますが、解説で久保九段はその渡辺2冠「負け方が想像を超えてる」藤井棋聖に驚き
7/17(金) 21:09配信
渡辺明2冠
渡辺明前棋聖(36)は一夜明けた17日、自身のブログを更新した。 棋聖戦で敗れた第1局、第2局、第4局について「負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです」と驚きをつづった。
第4局については「番勝負をやると、手付き、仕草、息遣いなどで相手が形勢をどう判断しているか、なんとなく分かるようになりますが、自信ありという感じで8六桂を指されて、そこでこっちも手が止まったので、この将棋は負けたなと覚悟しました」と振り返った。
後手8六桂
以上が引用(将棋盤は無し)なのですが、私が驚いたのは久保九段です。当日の対局の解説者の一人だったのですが、その局面になる前に後手8六桂になってしまえば・・・との解説されていたのです。
その数手前の73手目の6四同角には6一桂で後手の藤井七段(当時)の方が良く
6一桂
以下6五桂、8九歩成
5三桂不成、同桂に先手7三角成には3八銀で後手の勝勢と指摘されていました。
実践でもその通り進みましたが、5九飛にはノータイムで8六桂となり先手は負けでしょうと予想されていました。渡辺2冠もここで負けたと覚悟された局面です。
8五桂
遡って6一桂でコンピューターも初めて後手の優勢と評価したのですが、その前の手順まではずっと先手渡辺3冠(当時)でした。ところがずっと前の後手9四桂から7~9筋の攻めを受け切ったはずだが、一転して2筋から4筋を攻められ、後手4六歩、同銀に2五金、9七角に2六金と桂を取られた局面では「自信がなかった」との感想がありました。
両対局者だけでなく解説の久保九段も、コンピューターよりも局面を冷静に判断できていたように思えます。さらにいえば、後手9四桂から2六金までの藤井七段のヨミの入った展開はコンピューターをも上回る「神の構想力」ということになりますね。
あとはいよいよ王位戦、今度は兵庫の有馬。大阪からも近く、師匠の杉本八段もミヤネ屋に出演され、勝負飯を予想されるのかな?
でも杉本八段もわかっているから、わざと外すことになるでしょうね。(予想が外れれば藤井棋聖の勝、当たった1回だけは負けたので)