夫以外の人に、ときめいたことありますか？
誰かに会って、すごく影響を受けて、自分が成長できて、自分が輝けると思った時って、その誰かに恋してませんか？
何かそういうものがないと、作品を作っていけないと思うのです。音楽的にも成長できない。
今考えると、夫との出会いも、そうだったのかもしれない。夫が私を歌の世界へ導いてくれたから。でもそういうときめきって、一時的な物なのでしょうね。
女遊びは芸の肥やしというけれど、私にはわかるような気がします。
恋は一時的な物だから、悪いことだと思わない。でも、それが愛に変わってしまったら？
ときめいている時に、その気持ちを使って、作品を書いて／描いていく。そのパワーを使って、演奏の練習をする。
女って、いくつになっても乙女でいたいのかもしれません。誰かの言葉にドキドキしたり、胸がきゅんとしたり。切ないけど、今はそれを楽しみたい。
このパンデミックの間、考えていたことと言えば、将来のこと。
私はこの人たちと、やっぱり違う。
ヨーロッパに住んでいると、こう思ってしまうことは何度かあったけど、このパンデミックほど強く思ったことはなかった。日本人は言われなくても、手を洗い、うがいをし、マスクをする。我が夫、英国人は、手は洗わない、うがいをしているところは見たことがない、ようやく国から言われてマスクをする、でも鼻が出ていたり、脇に隙間を開けていたり。靴のまま家の中を歩き回る。ベッドに靴のまま横になる。やっぱり私はこの人たちと違う。
将来娘が自立して、一人で生きて行けるようになったら、私は一人で日本へ帰ろう。
そう思って調べ始めた日本。でも、私の前に立ちはだかっているのは、教育の違い。こちらでピアノを教えていて、すごく楽しい。でも、日本のピアノ教育って、全然違う。某音大の入学試験を見せてもらったけど、全然こちらの高校生に教える内容とは違う。私は日本では大学も出てないし。
やっぱり、日本へ帰るのは無理なのかな。ピアノを教える以外で、何か私にできる仕事はあるのかな？
50代の就職って、ほぼ不可能でしょう？私が日本に帰る頃には、60になってる可能性だってあるし。
それに、私が知っている日本は、30年以上前の日本。離れている間に、私の中で日本を理想化してしまっている可能性だってある。
体調が悪くて、「白いご飯とみそ汁が食べたい。」って大泣きしたことがあった。
将来に不安を感じているのは、私だけじゃない。きっと、国際結婚した人が、みんな思っているはず。私は、ここでやっていくしかないのかな～。最近、そんなこと思ってます。
