合唱のリハーサルで思ったんだけど、ルネッサンスの合唱曲は、初見で簡単に歌えちゃう。バロックも比較的次の音の予想がつくから、楽かなあ。
でも、リコーダーの曲は、ルネッサンスとかバロックって、確かに音は吹けても(吹けてなくても)、私はあんまり理解してないような気がする。
合唱の場合は、指揮者が解釈をしているから、私は言われたとおりに歌えばいい。どこがレガートで、どういう強弱で、音の長さとかも、指示通りに歌えばいいだけ。
そこがリコーダーと違うんだろうなあ。きっと、リコーダーも、アンサンブルとかリコーダーオーケストラに入れば、指揮者に指示してもらえるけど、試験曲はそうはいかない。
ピアノは、小さい時から習っていて、例えば小学生の頃から弾いているバッハのフランス組曲なんかは、本当に私の解釈で弾いているのだろうか?きっと、当時の先生の解釈で、未だに弾いているんだよ!だから、なんとなく弾けてるだけで、本当は理解してないんだと思う。
新しい曲を見て、その曲を分析してるとき、いつも私は何かを見落とす。先生がいれば、見落とした部分を指摘してもらえるけど、いなければ、そのままになってしまう。
この歳になって、色んなことがわかってきた。自分が得意なこと、苦手なこと。でも、それは、得意不得意じゃなくて、ただ単に経験が少ないっていう場合もある。
まだ学ばなくてはならないことがたくさん。まだ、学びたいことがたくさん。生きることに、欲が出てきた。
もしも、リコーダーに出会わなかったら、こんな欲も出てこなかった。その前に、もしも作曲の勉強をしなかったら、リコーダーに出会わなかった。更に前に、もしもうつ病が再発しなかったら、音大へ行って作曲の勉強をしようと思わなかった。きっと、うつ病も、私に必要で、与えられた物なんだと思う。