スイスの生徒さんから、
「立雛」を描いた色紙作品のお写真が 送られて来ました。
夏ごろに、日本にやって来られて、
「雛人形の歴史に 大変興味がある。
座っているのも良いが、
立っているものの方に風情を感じます。
なんて美しいのだろう、と
いつも写真をみています。
今回の滞在で、 描き方を覚えられたのなら・・・。」
との事でしたので、
色紙作品のプライベートレッスンをいたしました。
4人のお孫さん(女の子4人)にそれぞれ描いて
プレゼントして差し上げるとの事でした。
そして、今秋、
沢山の作品のお写真を送って下さいました。
その中でも、ご紹介したいのは、こちらの作品です。
お内裏様に代わり、
お祖母様でいらっしゃるご本人が、
4人の幼い孫娘さん達を、両手をひろげて
守っていらっしゃいますね。
この作品は、水干絵具を使用し、膠でちゃんと溶いて
描かれたものなのです。 墨も、硯で磨っていらっしゃいます。
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今まで、こんなにパーソナルな「立雛図」があったかな、と
感動を覚えました。
伝統的なものが、日本で育ちますと やはり固定観念にとらわれていますね。
1本とられました、と思いました。
琳派墨絵クラブ