先日、日本画・絵手紙のお教室で、「なでしこ」 をいたしました。
なでしこは 「常夏(とこなつ)」とも 呼ばれていた程で、
四季咲きの、大変なじみのある花です。
江戸時代の 園芸ブームに乗り、
一重、十重、百重、千重、・・・と、
さまざまに品種改良されていた様です。
形はさまざまであっても、
私は 何と言いましても、
「なでしこ色」 という 和名がある位ですから、
「なでしこピンク」 に焦点を絞って、
今回の授業をいたしました。
ところで、英名は、今はダイアンサス(Dianthus )という名前がメインで通っているようですが、
以前は、この花を「ピンク」(Pink)と呼んだようですね。真偽はよく知りませんが、
この花の色ならではの 優しさを
思い起こしてみたいと 思いました。
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描いて頂いた皆さんの作品を見ると、
とても日本画らしい雰囲気が出ていたので、 びっくりしました。
「題材」ももちろんですが、
画材から受ける 印象などで
表現する世界観が 移り変わっていくのでしょう。
こうした感受性をお持ちだという事も すばらしいですが、
感性がさらにコツコツと
お教室で育つのだな、と思い
とても感心しました。
(▲上:ちょっと手ぶれしておりますが、日本画ならではの独特の色彩感がしっかりと捉えられて、
生徒さんの心の色になって出てきています。ご自分のものにしつつある感じが伝わります。)
(▼下:色の変化を楽しみ、自分だけのなでしこを表現して頂きました。
どちらにも、それぞれの可愛らしさがあります。)
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ところで、先月の「のばら」は、
頑張り屋のお友達の所へ 行ったそうです。
琳派墨絵クラブ