琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

新年の和菓子

2020年01月21日 | 教室案内

フランス出身者チームの新年のお稽古では、

特に気持ちのこもった、洗練された和菓子をご用意頂きました。

 

「いきがい」というタイトルの、日本文化の精神生活について書かれた本が

昨年から、皆さんの中で話題になっています。

メンバーの皆さんが口々に、「もう西洋文明は限界。」

「西洋人の生き方は破壊的で、これ以上前に進めないと分かっているので、

日本人がどのように暮らしているのかを皆知りたがっている。」

「私達は10年もすれば、海底にしずむ主要都市をみるのだろう...。」

 

などと、話し合っています。

 

日本人だけのグループではいくら新年と言えども、

この様に雅ではないものです。同じ事が、西洋文化を見つめ続けた日本人にも

言えるでしょう。

 

そんな時に、私は東洋と西洋のどちらのサイドにも良さがあり、

お互いに補い合ったり教え合ったりして、進んでいくのが良い事なのだと

いう方向へ話を持って行きます。

 

日本人は、西洋文明を見て、日本への誇りを見失った時が長かったのですが、

その同じ様なことが、また西洋人の方に起こらないで欲しいと思います。

こうしてみると、自国の文化を恥じたり、反省し過ぎたりするという事は、

人の心の弱さから来るものなのかもしれません。

時代の流れや、時勢というもの、

またはもっとも合理的な理由のため だけではなかった

と今は考えるようになりました。

 

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今、そしてこれからも、

海外から日本文化を学びに来られる方は多いでしょう。

直接お会いして、お話する事もあると思います。

 

日本文化を褒められた時も、照れたり御礼を言って会話を終わらせたりしないで、

もっと話を深めてみたいものだと思います。

相手が何を求めて来日しているのか、

相手が経験し、また会得したいと思っている文化的精神は何か、

それについて率直に自分はどう思うかなど、

意見を交わしてみれば、

それは、大変に有意義な時間になるはずです。

 

琳派墨絵クラブ

 


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