琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

龍を描くクラス お教室から 2019.06

2019年06月26日 | 教室案内

5月以降、ぞくぞくと「龍を描く」クラスに

挑戦する方が増えていて、

 

皆さんが大喜びで帰っていく姿を見送るのが、

私も毎回楽しみです。

 

---

 

それにしても、 

ここで改めて振り返ってみますと、

同じテキストを使って

同じ教え方をしていて、

ここまで 完成作品の個性が違うものか、と

驚かされるものがあります。

 

本日は、中でも とりわけ違う4作品を

ご紹介します。

 

 

淡い墨色によるかすみを描いた背景にゆらりと浮かび上がる、淡い紫色の龍。

金色の目玉のなかに作者の信念がただよい、全体的にとても神秘的です。

作者は、女性のための職業斡旋会社を経営する女性で、

座右の銘は「親切」だそうです。

 

 

「龍の珠取り」の話を紹介したところ、「リスクなしでは成功しない!」と奮い立ち、

完成までパワフルに描き切りました。

F4サイズの色紙に、迫力満点です。

人生初めての水墨画で、よくここまで頑張ったと思います。

 

 

新婚旅行で日本を訪れた若いご夫婦。

左側が奥様の作品で、タイトルは「希望の青龍」です。眼の表情や墨の濃淡など、

写真には写りませんでしたが、真に迫るものがあり、なかなか素晴らしかったです。

右側はご主人で、何かアニメのキャラクターを参考にして描かれていました。

下の烟りは私が担当しました。タイトルに奥さんの名前を付けられていて、

始終、お二人とも微笑ましかったです。

 

琳派墨絵クラブ


この記事についてブログを書く
« 山と燕(つばめ)/Mountain an... | トップ | 「琳派日本画 花暦」お教室... »
最新の画像もっと見る