。渡辺えり子
改め渡辺えりのオフィス3○○（さんじゅうまる）の公演『りぼん』です。機会があれば是非もう一度堪能したいくらいの舞台でした。この値段でこの内容なら「見て損はありませんぜ、旦那！」ってな感じです。この作品は再演とのことで、カテコでのえりさんの話によると、今回のハコである吉祥寺シアターに合わせて手を入れたそうです。奏者兼役者によるピアノやバンドネオン、ギターなどの生演奏＆歌にのせてお芝居は進んで行きます。渡辺えり
・木野花らベテラン役者達のセーラー服姿・学生服姿にびっくりプラス少々の苦笑で幕を開けたお芝居は、「青いりぼん」で繋がれた世代を越え＆死と向き合う人間ドラマが繰り広げられます。感動したぁ。久しぶりにお芝居でウルッと来ましたわぁ。いつ登場するのかしら？と思っていた田根楽子
は客席からの登場。何だ、ずっとそこに居たのね（＾＾。「客が騒ぎ出したのか？」と一瞬思った観客もいたに違いありません（笑）。それにしても、吉祥寺シアターの職員だとばかり思っていたあの人が…いやぁ、上手いこと騙された。（←ネタバレになるのでこれ以上は言えません。。。）数年前に観た『ダウンタウン・フォーリーズ』以来となる北村岳子
の芝居／歌／ダンス（もちろんタップ込み）は見事。芸達者とはこういう方のことを言うのでしょうね。 信田美帆
のパフォーマンスも、正に「昔取った杵柄」、さすがです。天井から垂らした布を素手で登り、踊りながら逆さまに降りてくる、、、まるでサーカスのようなパフォーマンスには見とれてしまいました。 音楽劇なので音楽が随所に。えりさんや北村さんの迫力ある歌声も良かったし、田根さんや木野
さんの味のある歌声も良かったです。宇梶剛士のソロ歌も聞いてみたかったところ。ステージ上での早着替え、通路／客席を利用した芝居等々色んな仕掛け満載の舞台にえりさんの力量を思い知らされた感じがしました。これまで私の中では何故かテレビのトーク番組でのキャライメージが強かったのですが、今日のお芝居でそれも一新されました（＾＾。吉祥寺シアターは一昨年できたばかりのこじんまりとした劇場で、見た目の数倍も座り心地のいい椅子はかなりの驚きでした。終演後、学生役の子らが売店の売り子等で働きまわっていたり、さっきまで歌っていた時生（ときお）役の女優さんがとウロウロしていたり、、、、と小さい劇場ならではの様子も面白かったです。
