さて本作、ブロードウェイでロングランを記録した作品の日本版ということでしたが、ロングランした理由がイマイチわからない舞台でした。何と言ってもラストが納得いきません。え、そのまま結婚するの?いいの?って感じです。(←ネタバレになるので抽象的表現でスミマセン。。。)
イタリア旅行に来た母(島田歌穂)と娘(新妻聖子)がイタリア人青年(小西遼生)と出会い、娘と青年が恋に落ち、結婚に至るまでの双方の家族が織り成す物語なのですが、異文化の問題や娘の持つ障害(過去の事故から身体は26歳でも心は12歳)の問題が盛り込まれていて、明るい雰囲気のお芝居なのにその実、それなりにヘビーなお話。
青年の家族はほとんどイタリア語。字幕がないのでさっぱりわかりません。雰囲気で感じなければなりません。青年の兄(大高洋夫)なんて歌のシーン以外は全部イタリア語でした。ソロで歌うシーンも無く、セリフもイタリア語でわかってもらえない役なんて、、、大高さん、良く引き受けたなぁと思ってしまいました。ステージ上のアメリカ人と同じ気持ちを味わってねということなのでしょうが、字幕、欲しかったなぁ。
島田歌穂を始め、ベテランミュージカル俳優ばかりで歌はすばらしかった。新妻さんは初めて拝見しましたが、きれいな声。でも何となく軽いように感じました。私は歌穂さんみたいに重厚さを感じられる歌声が好きなもので。。。。先日観た映画『歓喜の歌』でスゴイ歌声を聴かせてくれた平澤由美も出演しているということだったので、彼女の歌声を楽しみにしていましたが、ソロで歌うシーンはゼロ。残念残念。
★ 本日の客席★
歌穂さんの夫であり、本作品の音楽監督でもある島健さんが私のすぐ近くの客席にで観ていました。パンフレットを一通り見終えて顔を上げたらいらっしゃったので、軽くびっくりしてパンフの写真と見比べてしまいました(笑)。
天使たちの広場 (1972年) 青木 秀夫 早川書房 このアイテムの詳細を見る |