乃木坂46メンバがWキャストで主演をつとめる舞台『嫌われ松子の一生』を先日オットと観劇してきました。
私が観たのは「赤い熱情篇」。キャプテンの桜井玲香主演の方です。
チラシで周囲を固める俳優陣が気になりすぎたのと、
昨年観た同じく乃木坂46メンバが数名出演したKERAさん作品の『すべての犬は天国へ行く』が思ったより良かったのとで
観たいなと思い、とはいえ乃木坂ファンだらけの中に一人で混ざるのも気が引けたので、
オットに頼んで一緒に行ってもらいました。(笑)
キャプテンの特徴のある声に最初は慣れなくて少々気になりましたが、
物語が進むに連れ作品の持つ熱気+慣れにより、まったく気にならなくなりました。
やはり脇を固める劇団育ちのベテラン役者陣の力も大きじかったのでしょう。
岡田達也にオレノグラフィティに藤田秀世に堀越涼に吉川純広(あいうえお順)、いやぁ、見事でした!
笑かし担当はなだぎ武が一人で担い、こちらも良かった。
乃木坂46は演劇に力を入れているようですが、
KERAさん作品や本作など選ぶあたり、通好みというかシブいというか…驚きます。
演劇のすそ野を拡げて演劇ファンを増やしてくれているような気がして、今後も楽しみ。
一つだけ残念だったのは、会場が演劇用の場所ではなかったこと。
2階のバルコニー席から観たのですが、目線にどうしても太い手すりが被ってしまい、
身をかがめて手すりの下から覗く形での観劇。こんな不自由な観劇は初めてでした。
(大好きだった青山円形劇場を思わせる舞台構造だったのは嬉しかったのですが。)
そのせいか、シアターガイドの上演時間情報にも載っておらず、演劇扱いされない結果になっていました。
予想以上にいい舞台だったので、演劇向けの劇場で再演してもらいたいものです。