時代設定はもろバブル。サナトリウムらしからぬサナトリウムが舞台となり、そこで暮らす劇作家が主人公です。小道具のポケベルやボディコン衣装がいやに懐かしい…。
まずは大倉孝二主演のブラックチームを観劇。
うーん、面白くてシュールだわぁ。前回の公演『わが闇』よりもさらにシュールに感じました。笑えるシーンとシニカルなシーンとのバランス、KERAさんらしく映像の効果的な使い方などは相変わらず見応えがありました。終わり方がちょっと岩松了さんっぽいなって思ったりもして。
大倉孝二と峯村リエは相変わらず最高でした。彼らがステージ上にいるだけでワクワクするのは何ででしょう。マギーと坂井真紀もうるさすぎないコミカルさでとても好感が持てました。
ちょうど1週間後、三宅弘城主演のホワイトチームの観劇。
7割方同じ内容なので、どうしてもブラックチームと比較してしまいますが、面白かったのは同じ人物を全く雰囲気の違う役者が演じているところ。例えば、ブラックで小池栄子が演じていた役をホワイトではきっと佐藤江梨子が演じるのだろうと思い込んでいましたが、佐藤江梨子は全然違う役を演じてました。全体的にある種の実験を見ているみたいでした。同じセリフでも演じる役者で全然違う性格に見えてくるから不思議です。ブラックとはラストシーン等々ちょくちょく違うセリフやシーンが出てくるので、気が抜けない観劇でした(笑)。
こちらのチームで突出していたのは松永玲子。声や表情の変化、仕草等々、素晴らしかったです。河原雅彦は舞台で観るのはお初でしたが、主人公の父親役と演出家役の二役を楽しそうに軽快に演じていて、これまで持っていたイメージがちょっと変わりましたね。
★★本日の客席★★
ブラックでは古田新太、豊原功補、ホワイトで根本はるみを見かけました。 豊原さん、めっちゃカッコよかった…ほぉっ。
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