美味!な日々

2020年11月の観劇録(その1)

今月はミュージカル多め予定。耳福。
先日届いたばかりの『Kinky Boots』2017日本キャスト版CDを聴きながら。DVD化は叶わなくて残念だけど、歌(+ちょっとセリフ)だけ聞いてもその場面が脳裏に浮かんで来るから、とても楽しめる。(春馬ローラがもう観られないということだけが悲しい。)

フリムンシスターズ@シアターコクーン
松尾スズキさんの新作ミュージカル。とりあえず2回観劇したとこ。
阿部サダヲ氏、元気になって、公演も無事できて、良かったよ~。
観る前は『キレイ』と似た感じかしら?と思っていたのですが、全く違う世界観。で、やはり王道ミュージカルとは一線を画す…唯一無二なミュージカル。
長澤まさみちゃんの歌声、やっぱり好き。沖縄なまりもとても心地よく聞こえる。秋山菜津子さんの歌もステキだったし、こんな面白い秋山さんも他の舞台じゃなかなか観られないから、ある意味貴重。片岡正二郎さんのブルースやソウルもとても素敵。もう少しロングバージョンで!と思うくらい。

一幕で、まさみちゃん、なかなか歌わないなぁ、と思ってたら、最初の歌唱がまさかの変な走り方しながらの歌唱。しかも、相変わらず歌は巧くて、そのギャップに笑った。オクイシュージさんの手紙を読むシーンで役が切り替わるところにはゾワッとした。凄いや。そして、笠松はる!この作品で初めて認識しましたが、歌がダントツ素晴らしかった。元四季の方なのですね、どうりで。
難点は、劇中の拳銃の音が大きすぎて、びっくりして身体がビクッと反応してしまうこと。昔見た岩松さんの任侠シリーズを思い出してしまった。音の大きさ、何とかならないかなぁ。あと『ニンゲン御破算』の2役(具体的に書きづらい。苦笑)が同役同キャストで今作にも出てきて、おっ?と思ったのだが、あれはどういう…パンフを熟読してヒントを探してみなければ。。。
一幕の終わり方(ニヤニヤが止まらない!) もそうだけど、ミュージカルあるあるや演劇あるあるをちりばめ、マイフェアレディの「踊り明かそう」等の有名曲のパロディもチラホラある中に、LGBTや沖縄問題を織り込んでいるのだが、それらを取り上げる事に今更感がありつつも、「忘れちゃいけないよ!」と松尾さんに言われている気がした。

KOKAMI@network vol.18 ハルシオン・デイズ2020@紀伊國屋ホール
2020って付くからには、今の時代に合わせて脚本に手を入れているのだろう…と思っていたけど、正に今!過ぎて驚いた。2014年の初演は観ていないので、初演のあらすじが気になる…。出演者4人のみの濃い目な作品。プロであるカウンセラーがカウンセリング中に上の空…という点だけはものすごい違和感を感じたけど、色々あって生きにくい世の中でも「生きるんだ!」というメッセージをストレートに出していて、そのあまりのストレートさに元気をもらえた気がしました。
一曲程度だけど柿澤勇人と石井一孝さんの歌声が聴けたのはとてもとても嬉しかったし、なぜだかホッとした。客席は左右前後空けで空ける席には小道具で演出がされていたし、いつもの鴻上さんの手書き文字のご挨拶の紙が席に置かれていたし、入口で鴻上さんがニコニコしながら立たれていたし、、、些細なことにホッとしまくる観劇でした。

 
 

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