2023年6月の観劇録(その2)

FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜＠東京国際フォーラム ホールC
初演は体調崩して行けなかったので今回はリベンジ観劇なのだけど、すっごい良かった！！2幕はほとんど泣きっぱなし。楽曲は良いし、歌詞も胸に響く。なんで公演期間がこんなに短いの?!と思うくらい良作。女性が時代に抗って戦う話に私がそもそも弱いのかもしれないけど。しみじみ良かった。
とは言え、最後に語られる、彼女たちが訴えていた10時間労働が法制化されたのが、さらに30数年後という事実にはあ然としてしまった。
清水くるみの数十年後が春風ひとみさんというキャスティングがぴったしだったなぁ。春風さん、やっぱり素敵。主演の二人も良かったけど、くるみちゃん始め、実咲凜音や平野綾や能條愛未や松原凛子に谷口ゆうな…みんな良かった！海外の翻訳モノかと思っていたけど日本発作品だったのも驚き。再々演希望♪♪

カモメよ、そこから銀座は見えるか？＠本多劇場
岩松さん新作。いい意味で今までとまた違ったテイスト感。いつも以上に状況や人間関係が掴みにくくて、セリフ聞き逃しちゃいかん！と変に焦りながら観劇。最終的にSF寄りと理解、というか解釈。珍しく岩松さんがガッツリ出演＆クスっと担当でしたね。松雪さんはやはり美しい…。あと、演者では櫻井健人くんが印象に残りました。(「パラダイス」にも出ていたみたいだけど、ほとんど覚えていない…)

ブンとフン＠よみうり大手町ホール
最後列席だった「スワンキング」同様にG2さん先行でチケットを取ったので、期待してなかったけど、びっくり最前列。朗読劇で音楽劇な舞台は初めて。
演者である大高さんと鹿野さんが生演奏もこなすというスゴ技。井上ひさしらしいことば遊びと現代に合わせてリメイクされている部分があまり違和感なく混ざっていて良かったです。
そしてそして私の観劇目的であるナイロンの松永玲子さん！朗読劇でもすんばらしかった。悪魔の歌、サイコーでした。浅川梨奈さん、多分お初だけど透明感ある声がいいなぁ、と思いました。

ブンとフン（新潮文庫） 井上 ひさし 新潮社