◎11月の倫勝寺 行持日程
坐 禅 会 (於 本 堂)
8日(火) 夜坐 夜7時より9時
13日(日) 暁天 朝7時より8時
22日(火) 夜坐 夜7時より9時
写 経 会 (於二階和室)
25日(金) 午前10時開席・午後2時読経
倫勝寺住職 馬場義実 合掌
・・・・・・・・・・
先月末、能代にある倫勝寺の本寺(お寺の本家)で新住職の新任式が行われ、出かけてきました。
前住職が新任式を行ったのは16年前。自身が62歳になったのを機に、35歳の長男に住職の座を譲ることにされたようです。
まだまだ早いのでは、と周囲からも引き留められたようですが、自身が元気なうちに禅譲し、新住職の修行を支えてやりたいとの思いがあるとのこと。
書家としてアブラののった時期でもありましょう、寺務以外にも多方面で活躍されますこと祈念いたしております。
新住職はといえば、年若いとはいえ思慮深く、かつ大胆で行動的。
上堂という大勢の僧侶との問答の場にあっても、堂々の受け答えです。
印象的だったのは「1と0の間にはなにがある?」というような意地の悪い質問に、大喝一声、
「放下着!」(ほうげちゃく・・くだらないことに執着するな!)
なかなかのものです。
本寺住職がこういう人だと末寺は安心、幸せです。
引退されたご本人もまだまだ元気ですし、新住職も元気いっぱい。新住職の弟さんと三人でこれからもお寺を盛り上げていってくださることと思います。
くれぐれも身体に気を付けてくださいませ。
・・・・・・・・・・・
大館能代空港から能代への路線バスが無くなって、だいぶたちます。
いまは空港でレンタカーを借りるか、乗り合いタクシーを予約するしかありません。
で、私はいつも軽自動車をレンタル。あちこち回れるので、行動範囲が少し広がりました。
4年前の五月にはじめて行ったきみまち坂公園は、能代に来た時に必ず立ち寄る場所になりました。
春にはたくさんの桜が咲いて、非常にきれいです。
素晴らしい場所なのですが、ちょっと国道から外れているのであまりお客さんがいません。
ですから、いつも静かで、おだやかな時間が流れています。
今回初めて紅葉の時期に散策する機会を得ました。冒頭の写真はその一枚。
空港を出て国道へ。鷹が翼を広げたような翔鷹大橋を渡って能代方面に向かいます。
大きく蛇行する米代川を見下ろす小高い場所に、きみまち坂公園はあります。
静かです。
恋文ギャラリー(11月6日まで)やカフェ(11月3日まで)などもあって、家族連れやカップルがそれぞれ控えめに、そして温かな時間を過ごしています。
HPには「今日の恋文」などもあって、なかなかあたたかな雰囲気。詳しくはこちらへどうぞ。
まさか恋文専用というわけではなかろうけれど、ポストもあります。
手を繋いで広場をゆっくり歩くふたり連れ。
よくみると、年老いた母親とその息子さんのよう。
足元を気遣って声をかける息子さんに、お母さんがやさしくうなづいています。
それだけなのに、なんだか涙が出て来ました。
坂を下りていくと、息子さんからカメラを渡されて、写真を撮ってくれませんかと頼まれました。
紅葉の山々をバックに、そして二人のアップ。あわせて5枚くらい撮ったでしょうか。
息子さんは私と同じくらいの歳。一緒に散歩できるなんて、ねえ、なんて幸せなんだろう。
たまには帰らなきゃなぁ。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1611
透明感は、紅葉のあざやかさと日差しのたまものでしょうね。
合掌の郷写真部をたちあげます。ぜひ顧問にご就任を願います。