7月24日から急に暑くなった横浜市内。梅雨が明けたような感じです。
25日の施食会の日もおかげさまで天気は良かったのですが、それまでは肌寒い日が続いていたので、急な気温の上昇は身体にこたえます・・
今年の施食会では、法要の前に女優のまつむら眞弓さんに怪談朗読会を行っていただきました。
昨年の施食会では「新撰組異聞 開かずの井戸」を演じていただきましたが、今年は「新釈 牡丹灯籠」。
牡丹灯籠の内容をすこし変えて、怪談語りに向くような筋立てになっています。
本家牡丹灯籠では、お露が新三郎に焦がれ死にしたあげく、幽霊になって毎夜新三郎のもとに通ってくる、という筋立てなのですが、
今回の新釈 牡丹灯籠では、お露は新三郎とその妻のお国との子供、しかも生まれる前(臨月)のお腹にいるときにお国ともども新三郎に撲殺されてしまっている、という設定になってます。
お腹にいた時に母親と一緒に殺された恨みを晴らすために、年頃の娘の姿となって父親である新三郎を取り殺す、というなんとも怖気を震うような内容です。
まつむらさんが迫真の演技をするものだから、なお怖い・・・美人さんが鬼気迫る表情で語るから、さらにまた怖い・・・
演じ終わった後は、節分会に出演してくださっている三遊亭司師匠を交えて牡丹灯籠について少し語っていただきました。
前日の夜、司師匠から連絡があり「自分も高座で牡丹灯籠を演じているので、松村さんの語りを勉強させていただきたい」とのこと。
真打になってなお精進を続ける司師匠、さすがだなあ。
落語家、語り部である女優、お二人それぞれの牡丹灯籠ヘの想いを語っていただきました。
牡丹灯籠は落語の通しで演じると何日もかかるほど長いものであることや、焦がれ死にするほどの恋心があっての物語であること、などなど。
タイトルだけ知っていてもなかなか手が出ないのが古典文学のような気がします。
牡丹灯籠、ちゃんと読んでみようか、と思っている住職です。
でもねえ、怖いのは幽霊じゃなくて、やっぱり人間のほうですよね・・・最近の放火や刺殺事件、我が子殺し…みんな怪談以上に怖いですもの。
人間の心の中って、何が起きてるんでしょうか・・・・
さて、施食会法要は11時からの永代供養墓さんぜ法要をはじめ、おかげさまで無事に開催させていただきました。
未だお塔婆を受け取りになっていらっしゃらない方は、早めにお参りしながらの受け取りをお願いいたします。
明日の日曜日は台風の影響が心配されます。
足下に十分お気をつけてお参りくださいますよう、お願いいたします。
拙寺の施食会の翌日、26日は上永谷の貞昌院さまでの施食会。
貞昌院様では大賀ハスの花が咲いていました。
伺った時は散り初めていてちょっと残念でしたが、それでも清々しくまた艶やかな花であることは間違いありません。
貞昌院さんからいただいた蓮の種から発芽した、倫勝寺の蓮。
去年発芽して、今年二年目です。
花は・・・咲きません・・・レンコンがチャンと成長しないとダメかなあ・・
ヒマワリや瑠璃玉アザミも咲いて、境内は少し夏らしくなってきました。
今日はここまで。