上写真:七仏宝号(本文をご参照ください)
(kamenoさんのブログ 戸塚文化協会「23年春の文化祭」のHPにもどうぞ)
以前当ブログでも告報させていただきました「中国琵琶と聲明の世界」コンサートが、
5月22日(日)午後2時から横浜市戸塚区の戸塚公会堂で行われました。
中国琵琶のシャオロンさんとは、以前も大船観音寺の「ゆめ観音アジアフェスティバル」や、
2009年6月に伊那市のイナッセや平塚市の市民センターホールで一緒に舞台に立たせていただいたことがあります。
今回は戸塚文化協会「春の文化祭」のメインイベントでの共演。
客席が9割がた埋まるほど多くの方々にお出でいただき、中国琵琶の人気の高さがうかがわれる演奏会でした。
当日は法事を終えて、公会堂へ出かけました。参加の寺院皆さんが同じように法事を終えてからの集合です。
あわただしく立ち位置の確認、音出し、簡単なリハーサルをすると、あっという間に本番です。
当日のプログラムは以下の通り。
2:古典曲・・春江花月夜(しゅんこうはなづきよ) 3:シェルブールの雨傘 4:見上げてごらん夜の星を 5:三六(シャオロンと中国古典楽器アカデミー)
第1部 シャオロンさんの中国琵琶演奏
1:古典曲・・十面埋伏(じゅうめんまいふく)
~ 休 憩 ~
第2部 曹洞宗声明とシャオロンさんの共演
「声明」とは、仏さま方を讃える、歌のことです。
経文や偈文(詩)に節を付けたもので、仏さまを讃えたり、水や花を撒いたりする時に唱えます。
仏教音楽といえるものです。インドから中国を伝わって、日本にやって来ました。
後世、声明からは、浄瑠璃や義太夫・長唄などが生まれ、日本音楽の源流といわれています。(声明解説:尾崎正善先生)
(開演直前の幕の裏)
6:鼓ハツ三通(くはつさんつう)~洒水文(しゃすいもん)
「鼓ハツ三通」:鈴や太鼓、ハツ(シンバルのこと)が鳴らされ、声明公演の開始がつげられます。
「洒水の偈」:仏さまをお迎えするために、その道場(場所)を清めるように水を撒く時の声明です。
7:散華荘厳(さんげしょうごん)
「散華の偈」:仏や菩薩がやって来たとき、讃嘆するために人びとや天の神が華を降らしたという故事にちなみ、
法要を行う時、仏を供養するため花や葉を撒きます。その際にお唱えする声明です。
8:如来唄(にょらいばい)
「如来唄」:如来、(釈迦如来・阿弥陀如来)などの仏さま方を讃える偈文(詩)に節を付けて唱えるものです。
「如来唄」のあと、声明の節について簡単な解説をさせていただき、あわせて今回参加された教区御寺院様方の紹介もさせていただきました。
泉区、瀬谷区、鎌倉市、戸塚区、港南区から、私を含めて9名の参加でした。
9:嘆仏の七佛宝号(たんぶつのしちぶつほうごう) シャオロンさんを観音様(弁天様かな?)にみたて、仏さまの名前をお唱えしながら彼女の周囲をぐるりと右回りで一周します。
10:上を向いて歩こう
「嘆仏の七仏宝号」 歎仏とは、仏を誉め称え、賛嘆することです。
ここでいう「七仏」とは、お釈迦様と、それより以前の六人の仏さまを合わせた、七人の仏さまのことです。
最後の曲「上を向いて~」ではシャオロンさんとアカデミーの皆さんの伴奏でステージ、客席一体となって合唱しました。
参加された教区の皆さん、お疲れ様でした。なんども練習会を行ったかいがありましたね。
うちの檀家さんも結構来ていたようで、とりあえず、その方たちの前で恥かかなくて良かったです。
(5月18日の練習会の様子)
すばらしい企画と多くの方の協力とがあって初めて、コンサートはできます。
今回もまたすばらしい御縁をいただき、いろんな方とお知り合いになれました。本当にありがたいことです。
お寺を飛び出しての公演、良いものだなあとあらためて感じたことでした。
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今日のおまけ
今日から梅雨入りというニュースがありました・・ええっ、もう梅雨入り!?
なんとなく億劫になってしまうというイヤな季節でもありますが、
存在する全てが雨滴に光ってきれいに見える、素晴らしい季節であります。
今日は梅雨入り前の21日に写した境内の花です。
24日、25日の二日間、宮城県の東松島町、宮戸島に炊き出しに行ってきました。
次回のブログは炊き出し報告を予定しています。
今日はこれまで。
がいいんでしょうねぇ~
時間があれば、飛んでいったのに~~~~残念!
梅花流大師範の先輩にお聞かせできるようなものではございません。
ドイツ行きのメンバーから外れましたので、今年の聲明関係の催事はこれが最後かも。
上を向いて歩こうの時には三日月が昇っていたのですね。
地元での開催、身近な方々にも聴いていただいて嬉しい限りです。お疲れ様でした!
地元でできるというのは、素晴らしいことですね。
家族やお世話になっている方たちの前で、披露できるのはうれしいことです。
いろいろと調整お疲れさまでした。