ドバイのオールウェザーのコース、タペタのこと。
今回のドバイでの取材で聞いたことを、自分用の覚書も兼ねて、ここに書いておこうと思っていて、なかなかできず、このタイミングになってしまいました。
オールウェザー(略してAW)のコースは、タペタのほか、ポリトラック、ニューポリトラックなどいろいろあって、それぞれ造っている会社、呼び方なども違います。
ドバイのメイダン競馬場が採用しているのが、タペタ。
昨年、ナドアルシバ競馬場からメイダン競馬場替わり、その際ダートコースが無くなり、オールウェザー・タペタのコースになりました。
芝でもない、ダート(砂)でもない、砂に繊維やオイルなどを混ぜた人工的な素材を敷き詰めたコース。
砂よりもフカフカした感触で、強く握ると固まります。
今年、メイダンに行ってコースを見て最初に感じたのが
「去年よりもタペタが黒くなってる!?」
と言うこと。ちなみに今年のメイダンのAWのコース
そして、昨年↓
↑昨年のブエナビスタです。コースの色にご注目。
もう一つ、こちら↓が今年
(余談ですが、白地に赤い文字のゼッケンが、ドバイワールドカップの出走馬の調教ゼッケンです)
さらに、踏んでみると
「…(去年よりも)タペタがぺたぺたする…」
(…シャレじゃないです!本当なんです!)
とても気になっていたところで、金曜日の調教の後…
「馬場状態は色とは関係ない。コースの色は、変えようと思えば、ピンクでも紫でも、何色にもできますよ(笑)今回も、コースは本当にいい状態。」
と仰ったのが
マイケル・ディッキンソン(Michael Dickinson)氏。
元調教師で、今はタペタの会社の社長さんです。
手に持っているのが、コースの硬さと深さを測る機械。
どうやら、使用するオイルを変えたことでコースの色が黒くなったようですが、馬場コンディションには影響がないと言うことでした。
通常、
「表面は硬く、中はクッション性を持たせる」
と言うコース作りをしているそうです。
ただし。今回初めて知ったのは
・オールウェザーと言う呼び名のわりには?実は馬場コンディションが一定ではないこと
これは現地に先に入っていた記者さんから伺ったのですが。
例えばドバイワールドカップデーの1レースは夕方で、まだ気温が高い時間帯ですが、
ドバイワールドカップの発走は夜。
早い時間は暑いので、表面が柔らかくなって時計がかかりやすいが、夜は冷えてコースが硬くなる可能性がある。
…ということなんですね。
そこで、気温が高い時に、水をじゃんじゃん撒くとどうなるか。
表面が冷えて硬くなる。つまり時計が早くなるわけです。
今回のドバイワールドカップデーは、前日からえらく水を撒いているなぁ…とい印象を持ちました。
(あくまで個人的な印象です。)
今年のドバイワールドカップ、芝の有馬記念を勝ったヴィクトワールピサが優勝。
2着がダートチャンピオンのトランセンド。
こんなこともあって、実は私、オールウェザーのコースがどんな馬に合うのかが、いまひとつよく分かっていません
日本ではまだ、オールウェザーのコースは調教にしか使われていません。
(ニューポリトラックが採用されていますね)
今後、日本でレーストラックにオールウェザーが採用されるのかどうかまだ分りませんが、採用されたらどんな風になるのかなぁ…クッション性はダートとまったく違うので、馬の脚にかかる負担とかも違うんじゃないのかなぁ…と考えても、やっぱりよく分かりません
覚書と言うことで、まとまらないまま終了、すみません。