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「家にいたい父を入院させてしまった」訪問看護のプロが27年前の経験をそう振り返るワケ

2021-10-30 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。

多くの人は「もし死ぬなら、家で死にたい」と回答する。ただし、自宅で穏やかな死を迎えるには「痛みのコントロール」が必須になる。今回は在宅療養を支える訪問看護師の目線から「在宅死のリアル」をお伝えしよう――。
「コロナ禍では看取り目的の訪問看護が増えている」
自宅で死ぬときには、訪問看護をお願いするケースが多い。訪問看護とは看護師が患者宅に訪問して、その患者の障害や病気に応じた看護を行うこと。健康状態の悪化防止や回復に向けた措置のほか、主治医の指示を受けて点滴・注射などの医療措置や痛みの軽減、服薬管理なども行う。
兵庫県豊岡市で訪問看護ステーション「ひかり」を営む、訪問看護師の小畑雅子さんの元を訪ねた。
聞けば「コロナ禍では看取り目的の短期集中型の訪問看護が増えている」という。
「病院では“10分だけ”などの面会制限があって、『最後くらいはおうちに帰りたい』とご本人や家族が希望し、病院側も『希望されるなら……』と退院を支援されます。ただ、看取りが近いとされていた老衰や認知症の方の場合は、家に帰ったら案外元気になってしまって、“最期”にならなかったりもしますが(笑)」
多発性肝がんで、実父を65歳で看取った
小畑さんは患者や家族によく話しかけ、ともに涙ぐみ、笑い飛ばす、柔らかで温かな女性だ。私が取材した中で「在宅看取り」がうまくいかなかったケースを話すと、「患者の苦痛が強いときには、家で上手に緩和できる体制であるかが重要です」と、説明してくれた。
「例えばがんの末期でも本当に穏やかに逝ける場合もありますが、がんの病状によっては最期にもがくように苦しまれる方がいます。私の義兄もそうで、即効性のある経口麻薬が服用できず、緩和が難しかった経験があります」
小畑さんが訪問看護師として在宅療養を支援しようと思ったのは、27年前、実父の正彌さんの死がきっかけだった。正彌さんは、原発不明の多発性肝がんのため、65歳で亡くなった。本人に病名は知らされなかったが、死の間際に正彌さんは「わしの病気はどうもやっかいみたいや」と口にしたという。
「私が初めて父の病気に気づいたのは正月に帰省した時でした。『ここ(肝臓)が腫れるのはおかしいんか?』と父に聞かれたんです。外からふれると、硬く大きなものがあってショックで。翌日、病院でがんと判明、今日明日に何かあってもおかしくないと言われました。母は肝臓にたくさんの腫瘍があるCTを見せられて“もうアカン”と思ったそうです」
鎖骨部からは「キリで刺されるような痛み」が出た
正彌さんは妻に「お前とは37年だったなぁ」と言った。妻は「まんだ、お父ちゃんに頑張ってもらわんと」と励ます。だが「わしがおらんでも、もう大丈夫だ」という言葉が返ってきた。
治療方針は苦痛緩和にしぼられ、1週間入院したのち、在宅に切り替えられることになった。
「父は残された時間を家で、家族と一緒に過ごしたいと望んでいると感じました。ですが痛みの緩和や急変時の問題、当時は往診を依頼する医師もいない、病院から家までの距離が車で40分と遠いことも不安でした。主治医はそんな気持ちに理解を示してくださり、レペタン座薬での沈痛、輸液指示と点滴を私が実施することの許可を出してくださいました。また何が起これば優先的に入院できると約束してくれました。医療者側の配慮と励ましで、父を家に連れて帰る決心ができたのです。私も職場の理解と協力を得て休暇をもらい、父を看護する覚悟を決めて帰省しました」(小畑さん)
しかし、進行がん末期の正彌さんは衰弱が進み、次々に苦痛症状が現れた。激しい倦怠感や血尿、転移したと思われる鎖骨部からは「キリで刺されるような痛み」が出た。
父を「入院させてしまった」という罪悪感も芽生えた
「レペタン座薬での緩和には限界がありました。普段は穏やかな父ですが、痛みでイライラしたのでしょう、時に私に対して『(看護師の)お前でもどうにもならんのか!』と厳しく言う時もありました。父の苦痛をとってあげられない現実を突きつけられて涙が出ましたね。病院ならばさまざまな手立てが受けられ、父はもう少しラクに過ごせるのではないかと、幾度も自問しました。主治医へ相談したところ、『ご家庭では限界なので入院しましょう』と勧められて……」
正彌さんが入院すると、小畑さんは高熱を出して2日間寝込んでしまった。当時の日々を「看護師の自分でも、訪問看護師からサポートを受けられない現実は体調を崩すほどにハードだった」と振り返る。入院することで自分一人で請け負う体制から逃れ、ほっとして気がゆるんで、高熱が出てしまった、と。
だが一方で、看護師であるがゆえ「家にいたい」と願った父を「入院させてしまった」という罪悪感も芽生えた。
「それまで、患者さんの希望をかなえるのが最善という姿勢で、看護師の仕事を務めてきました。その私が大切な父の希望をかなえることを放棄した。看護師としても、家族の一員としてもうしろめたさを感じました。熱が出るほどほっとしたはずなのに、次の段階では自分を責めているんです」
息を引き取った父の顔は、安らかで優しかった
がんと診断されてわずか1カ月後、正彌さんはそのまま病院で最期を迎えた。
「父は意識が遠のきながらも家族の声に目を開け、手を声のほうに差し出そうとしていました。少しずつ心臓が動きをゆるめ、心拍数が毎分30回ほどに落ちているのに『もう少しで妹がくるよ』と声をかけると、それから1時間、心臓は動きを止めませんでした」
正彌さんの妹が到着し、声をかけた途端、正彌さんは大きな息を吐いた。泣き顔のように顔をゆがめて、両眼から涙が流れたという。
「筋肉の収縮により起こったといわれればそうかもしれませんが、私には父が別れがつらくて泣いたのではないかと感じられました。でも息を引き取った父は、安らかな優しい顔でした。在宅でも病院でも最期ができるだけ苦痛なく、穏やかであることが大切だと思います」
肛門から便が出るのを喜べなければ務まらない
患者本人が家でラクに過ごせるように、そして最後まで自分のやりたいことがかなえられるように、また家族が疲労してしまわないように、在宅で過ごすための支援をしたいと小畑さんは思った。開設した訪問看護ステーション「ひかり」は、今年で10年目を迎える。
訪問看護ステーション「ひかり」の外観
訪問看護には「寄り添ってぎゅっと抱きしめる」ようなきれいな仕事はあまりない。オムツ交換はもちろん、寝たきりの患者の便を出す業務もある。小畑さんや、同ステーションの若い看護師が患者の肛門に指を入れて刺激し、便を出す現場を見た。
1週間分たまっているときなどは、1回や2回、肛門を刺激しただけではすんなり出ないこともある。オムツを何枚か重ねて広めに敷き、何回も患者の肛門に指を突っ込んで便を出す。便は少しずつ出るから、室内に便の臭いが充満していく。看護師の顔から汗がしたたり落ちる。
そしてたくさんの便が出たときに、「出た!」と家族と一緒に喜べる人でないとこの仕事は務まらない。見た目は全く美しい光景ではないが、患者や家族には心から感謝されているのが印象的だった。
在宅での看取りは決して生易しいものではない
患者にかかわっている密度も濃いが、期間も長い。小畑さんのステーションでは、数年にわたって訪問看護を請け負うことが少なくない。
「コロナ禍では最後の短期間、週単位で訪問看護を利用される人も増えました。ただ私が経験したように、短い期間であっても在宅での看取りは決して生易しいものではありません」
兵庫県豊岡市の訪問看護ステーション「ひかり」の訪問看護師のみなさん
在宅療養では、「家族の介護力」が鍵になる。
「病気が進むと、食べる、トイレに行くなど、一人ではできないことが増え、不自由さが身にしみてきます。病状によってはさまざまな苦痛や困難が現れ、ご本人だけでは対処できないことも増えてきます。一方で、熱心に介護してくれる家族がいれば、その日常を“しあわせ”と感じられることもある」
しかし、「家族」は、望んでも得られない人がいる。
家族のサポートが得られない「独居」の人が、家で死ぬことは可能なのだろうか。

笹井 恵里子(ささい・えりこ)
ジャーナリスト
1978年生まれ。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスに。著書に『週刊文春 老けない最強食』(文藝春秋)、『救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道』(NHK出版新書)、『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』(光文社新書)など。


東京"高齢者激増"で起こる介護難民の恐怖

2021-10-30 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

高齢者問題=都市部の問題になる
先日、厚生労働省が2040年までの社会保障費用の推計を公表した。
日本社会はこれから前人未踏の少子高齢社会に突入していく。40年までのわが国の人口動態を見ると、団塊の世代が全員75歳以上となる25年に向けて高齢者人口(特に75歳以上人口)は急速に増加するが、その後は緩やかになっていく。一方で、すでに減少に転じている生産年齢人口は25年以降さらに加速し、40年までの15年間で1000万人以上の減少が生じる。
この結果、人口構造の変化、つまり高齢化が医療・介護費の増加に及ぼす影響は40年にかけて逓減していく。特に医療費に限ってみれば、人口減少による費用減効果が高齢化による費用増大効果を上回るようになるという。
要するところ、今後も日本の高齢化は進んでいくが、日本全体で見れば、それは「高齢者人口の増加」ではなく、「生産年齢人口の減少」によってもたらされる、ということだ。今や時代の課題は、増大する高齢者の「高齢化」問題ではなく、減少する現役世代の「少子化」問題にどう対応するかに移っていくことになる。
しかしながら、人口構成の変化、すなわち高齢化と少子化の波の到来は地域によって時間差があり、その様相は大きく異なる。
地方の中山間地域はいわば高齢化・少子化の先進地域で、もはや高齢世代の人口さえも減少局面に入っている。すべての世代で人口減少が進み、「限界集落」「自治体消滅」という言葉さえ生まれているほどである。他方、都市部は高齢化の後進地域で、現役世代や年少世代の人口が減少する中、高齢者人口はなお増大し続ける。結果、都市部は少子化と高齢化のダブルパンチをもろに被ってさらなる高齢化が急速に進行していくのである。
都市圏での高齢者人口増大のインパクトとはどんなものか。
40年までに増加する高齢者人口の実に75%(約400万人)は、東京など9都道府県に集中する。特に東京圏の高齢化の進展は急速で、10年から40年までの75歳以上人口の増加率は東京23区で60%超、千葉県西部、神奈川県北部、埼玉県中南部などの「東京近郊市」の大部分で100%を超えると予想される。
かつて高度経済成長期に都会に移住してきた団塊の世代の高齢者は25年までに一気に後期高齢者となる。その数、1都3県で総計約150万人。彼らが90歳になる40年には生き残った高齢者の半数が要介護状態になる。21世紀の高齢者問題は、都市部の問題といっても過言ではないのだ。
すでに高齢者人口すら減少に転じている地方では、もはやこれ以上の医療介護サービスのインフラ整備は必要ない。現に地方では特養ホームが空き始めている。もちろん医療介護を支えるマンパワー不足は深刻だが、それは地方に限ったことではない。
他方、都市部では、今後も施設介護、在宅介護、地域医療、病院、ありとあらゆる医療介護サービス需要が膨大に発生し続ける。増大する高齢者人口を支えるための医療介護サービスインフラの整備をさらに進めていかなければならないのだ。
実は現在でも、東京23区の医療介護サービス、特に施設介護サービスは充足していない。その不足を周辺近郊都市がカバーする形でなんとか帳尻を合わせているのが実態である。しかし前述のように、今後は近郊都市でも高齢化が急速に進行する。しかも近郊都市の医療介護サービス需要の伸びは23区以上に大きい。早晩、近郊都市には、23区から溢れ出た高齢者を受け入れる余力はなくなる。結果、東京圏の1都3県全体が大幅なサービスインフラ不足という事態に陥る。冗談ではなく、その可能性は極めて高いのである。
かつて特養ホームは「億ション」だった?
読者各位は、00年の介護保険創設前、1990年代に実施された「ゴールドプラン」「新ゴールドプラン」という計画を覚えておられるだろうか。
来るべき高齢社会の到来に備え、施設・在宅を通じた介護サービス基盤の抜本的な拡充を目指して国が策定・実施した、介護サービス基盤整備計画である。実は89年の消費税創設、そして97年の3%から5%への税率引き上げはこの計画を達成するための財源確保の方策だった。この計画があったおかげで、不十分ながらもなんとか介護サービス基盤の整備が進み、介護保険は「保険あってサービスなし」に陥ることなくスタートできたのだ。
当時、高齢化問題はどちらかといえば地方の問題だった。当然のことながら高齢化の進行は地方のほうが速い。東京や大阪の高齢化率がまだ一桁だった頃、たとえば秋田や鹿児島の高齢化率はすでに15%を超えていた。財政力のある都市部では、高い地価もなんのその、50億、60億というお金をかけて老人ホームを建設していた。その金額は、1室(1床)で約1億円。高齢者介護を担当していた厚労省の役人は、ため息交じりに「23区の特養ホームはワンルームの億ション」などと揶揄したものである。それが可能だったのも、そもそも高齢者の数がまだまだ少なかったからだ。
当然ながらいかに東京都といえども、もうそんなことはできない。東京都は今後25年間で90万人以上の高齢者人口の増加がある。仮に全国平均並みの高齢者人口の3.5%相当の介護施設をこれから追加でつくるとして、今までと同じようなことをやっていたら約3万人分。そもそもそんなまとまった土地が見つけられたとしての話だが、土地代と建設費だけで、単純計算して3兆円の金がかかることになる。
さらに言えば、足りないのは施設サービスだけではない。デイサービスも、訪問看護サービスも、小規模特養もグループホームも、往診してくれる在宅支援診療医も、とにかくあらゆる医療介護サービスが不足するのだ。
大量の介護難民を発生させないために
多くの高齢者は、できれば自分が住み慣れた地域で老後を過ごしたいと考えている。施設には行きたくない。その気持ちは都市部の高齢者とて同じである。だからこそ、厚労省も各自治体も、ホームヘルプサービスやデイサービスといった在宅ケアの充実を積極的に進め、認知症グループホームや小規模多機能型居宅介護といった新しいサービスも用意して、地域で住み続けられるための取り組みを進めてきた。
近年、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や小規模の有料老人ホームといった、住宅型サービスが急速に増えている。「特定施設入居者生活介護」と呼ばれているもので、バリアフリーなどの配慮をした住宅(=ハード)に介護サービス(=ソフト)が付帯している共同住宅である。基本は「住宅」なので供給主体は福祉事業者に限定されないし、民間デベロッパーも参入しやすい。ケアの質の確保などの課題もあるが、持ち家率が低く地価の高い都市部に適したサービスと言える。
こういった様々な在宅支援サービスを一人一人のニーズに合わせてパッケージにし、切れ目なく提供するためのネットワークが「地域包括ケア」だ。地域の限られたリソースを効果的に活用するという意味でも、専門家は「地域包括ケアはこれからの都市部にこそ必要な取り組み」と断言する。
このまま手を拱いていれば20年後の東京は数十万人規模の介護難民の発生で身動きが取れなくなる。20年の東京オリンピックも大事かもしれないが、「街としての東京の持続可能性」を考えたら、21世紀前半最大の東京の政策課題は間違いなく「高齢者介護問題」である。一刻も早く、それこそ「東京都版21世紀のゴールドプラン」でも策定して、ヒト・モノ・カネを集中的につぎ込まなければ間に合わなくなる。
※本稿は個人的見解を示したものであり、外務省ともアゼルバイジャン大使館とも一切関係ありません。
香取照幸(かとり・てるゆき)
元・内閣官房内閣審議官 駐アゼルバイジャン共和国大使
1956年、東京都生まれ。東京大学卒。厚生労働省で政策統括官、年金局長、雇用均等・児童家庭局長を歴任。内閣官房内閣審議官として「社会保障・税一体改革」を取りまとめた。


小室眞子さん報道は「視聴者の興味あることをやっただけ」 フジ「バイキング」坂上忍氏の呆れた開き直り

2021-10-30 11:00:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です。


 いわゆる「眞子さま問題」も、10月26日の婚姻届提出と記者会見でひと区切りついた。私はこの問題について、興味本位の放送をしてきたテレビ局の情報番組の責任は大きいと思っている。ところが、フジテレビ「バイキングMORE」MCの坂上忍氏は同日の放送で、「報じる側からしたら興味あることやっているだけなんだよね」と発言。視聴率が取れる放送をすることが「罪ですか」と、開き直りとも取れる発言をした。

「バイキング」はこれまで、各局の情報番組の中で小室圭さんに最も厳しいコメンテーターを揃えて、辛辣な批評をしてきた。

 例えば、今年4月28日、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明氏は、もし自分の娘の交際相手が小室さんだった場合、結婚を許さないと述べる文脈で、次のようにコメントしている。

「お金もねえ、これから留学して弁護士の資格も取ってねえ奴が『結婚してください』って俺に言ってくる時点でおかしいんだよ」、「これから留学して、資格も持ってない、お金も借りてる状態でしょ? 借りてるというか金銭トラブルがある状態で、何も成しえていない人間が(娘を)幸せにできるわけないと思わない?」

 小室さんの人格否定につながりかねない発言である。これは一例に過ぎない。

「バイキング」は小室さんをこのように揶揄し、金銭トラブルが解決しないことの責を小室さん母子に一方的に負わせてきた。

■眞子さん発言への批判

 本来はおめでたいはずの結婚の日に、眞子さんの発言について坂上氏は、

「それ言うんだったら、結構なマスコミ批判ですよ」「結構な衝撃でしたけど」

「結構な鬱憤が溜まってたっていうのはちょっと伝わってきたけどね」

「周りに、もうちょっとアドバイスできる方とか、代弁してくださる方とかっていうのが、もしも、いらっしゃったら……」「お2人だけの世界に埋没してる感が、改めて見たらより感じる」

 と、批判的なコメントを繰り返した。

 坂上氏の発言で聞き捨てならなかったのは、テレビが「眞子さま問題」を扱ってきたのは、番組に関心を寄せる人がいたからだと述べた次のくだりだ。

「(解決を長引かせてしまった小室さん側の対応は)一番引っ張られるやり方なわけ。そうすると、メディアは離さないですよ。じゃあ、離さないメディアが罪なんですかって言ったら、俺は何かテレビの回し者的なような聞こえ方になっちゃうかもしれないけど、国民の関心事ね。じゃ、それが視聴率っていうのに換算するとするじゃない。『視聴率がいいからあの番組、あのネタばっかりやりやがって』っていう人いるんだけれども、国民の関心あるものをメディアが取り上げるって、罪ですかって僕は思うんです。いち視聴者としてもね。だから、いち視聴者として見たら、『またやってるよ』とたぶん思ってる。ただ、報じる側からしたら、興味あることやってるだけなんだよね。そこもやっぱり議論あると思います。メディアを叩くのは簡単だよ」

 あきれた開き直りにしか聞こえない。例えば、小室さんの髪型は、視聴者が下世話な関心を抱きがちな話題である。

 しかし、NHKと民放連がつくった放送倫理基本綱領には、「放送は、いまや国民にとって最も身近なメディアであり、その社会的影響力はきわめて大きい。われわれはこのことを自覚し、放送が国民生活、とりわけ児童・青少年および、家庭に与える影響を考慮して(略)国民の生活を豊かにするようにつとめる」とある。

 関心があるから何でも報じてよいわけではなく、社会的な影響力を考慮して、品位や常識が求められているのである。

幸せを思うからこその余計なお世話?

 例えば、見た目を基準に人を判断するような放送をしてはいけないことは当然である。しかし、「バイキング」は小室さんの「チョンマゲ」をさんざんに揶揄してきた。

「バイキング」は、小室さんの母親という私人のトラブルを延々と報じてきた。結婚直前という段階においても、なお解決しなかったことの責が小室さんだけにあるかのようなコメントを流している。

 民放連の放送基準には、「個人のプライバシーや自由を不当に侵したり、名誉を傷つけたりしないように注意する」とある。小室さん母子のプライバシーや名誉を侵害することを正当化する、公共性・公益性がある放送であったのだろうか。

 金銭トラブルのような微妙な問題に対して、事情に詳しくないタレントが好き勝手なおしゃべりをするワイドショーの形が相応しかったかも疑問が残る。「バイキング」10月25日放送では、フリーアナウンサーの高橋真麻氏が次のように述べている。

「われわれも今日までさんざんいろんな報道してきて、前も言いましたけど、よかれと思ってというか、(眞子さまが)幸せになるといいな、もっと国民の皆さまが喜んでくれたらいいな、そのためにはどうしたらいいんだろうかと、(これは)余計なお世話ですけれど……。コメンテーターって、だいたい余計なお世話じゃないですか。よくネットとかで『そんなの余計なお世話だ』と書かれるんですけれど。そんなのこっちは百も承知で、余計なお世話隊としてコメントしてんですから。だから、それを込みで、皆さん、視聴者の方に分かってほしいんですけど……」

 テレビの影響力を考えれば無責任な発言である。小室さんへの侮辱を繰り返してきたこの番組も、インターネットでの誹謗中傷を誘発したのではないだろうか。なぜなら、コメンテーターの発言がネット記事となって紹介され、それに同調する形で中傷コメントが増えているのは、間違いないからだ。コメンテーターの「余計なお世話」だから、免責されるわけではない。

「バイキング」は10月1日に眞子さんの「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」が発表されて以来、この問題を大きく扱うことを控えてきた。しかし、結婚直前になると、再び、小室さんへの否定的な内容を長い尺で放送し始めた。その上でのMC坂上氏の開き直りである。

 番組自体というより、フジテレビの放送倫理の問題であるように感じた。


小室眞子さん結婚会見で見えた、夫を守る「勇敢さ」と時代を先取る「婦唱夫随」の姿

2021-10-30 10:30:00 | 日記

下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です。

 納采の儀など関連儀式を行わず、皇室離脱時の一時金も受け取られない異例ずくめのご結婚となった眞子さんと小室圭さん。『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)の著作があり、SNSなどで婚活相談に応えているライターの仁科友里さんは、二人の結婚をどう分析するのか──。
「皇室利用をしていない」ことの証明は難しい
 秋篠宮家の長女・眞子さまが小室圭氏と結婚し、小室眞子さんとなった後に記者会見をする──。このニュースを聞いたときに、その必要があるのかと私は首をかしげたのでした。
 眞子さんは精神科医でNTT東日本関東病院の秋山剛氏に『複雑性PTSD』(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断されています。多くの人の目にさらされる会見自体が大きなストレスになりかねません。それがもとで体調が悪化したら、せっかく結婚にこぎつけたのに新生活に差し障りがあるのではないでしょうか。
 秋山医師は、眞子さんの「複雑性PTSD」の原因として、長期間の誹謗中傷をあげています。もしかすると、眞子さんは体調悪化のリスクを引き受けてまでも、それらに対する“誤解”をときたいと考えたのかもしれません。しかし、すべての報道に対して説明することは物理的に不可能だと思いますし、そもそも客観的に事実を証明すること自体、難しいように思うのです。
 たとえば、10月26日の会見では、報道陣から文書での「小室さんがアメリカのフォーダム大学に留学したのは、プリンセス・マコの婚約者としての特別待遇ではないか?」との質問に対して、眞子さんと小室さんは二人とも「皇室利用をしていない」と文書で回答しています。
 この手の問題で難しいのは「特別扱いされていない」ことを客観的に証明する手段がないことだと思うのです。いくら説明しても、“証拠”がなければ信じないと言う人もいるでしょう。こうなると、眞子さんと小室さんは「きちんと説明したのに、信じてもらえない。誹謗中傷だ」と感じるでしょうし、国民の中には「口ではああ言っているけれど、本当は……」と疑念を持ち続ける人もいるでしょう。
 眞子さんは皇室を離れましたが、会見をすることで、皇室に対する国民の信頼が低下したり、皇族と国民が分断されるような結果になってしまうかもしれません。それは、誰にとっても好ましいことと私には思えなかったのです。
 しかし、この会見で、重い雲の切れ間から瑞光を見たように感じました。もしかしたら、私たちは眞子さんと小室さんを誤解していたかもしれません。
金銭に対する態度は、その人への評価と直結する
 3年前、小室さんがアメリカに留学してからというもの、「眞子さんと小室さんの結婚に賛成か、反対か」というような調査がなされてきましたが、ナンセンスだと思うのです。女性皇族は国民の許可がなければ結婚できないという法律はないわけですから、国民の意志は関係ありません。
 しかし、これらを「庶民の蛮行」と一概に切り捨ててしまうのもやるせない気がします。というのは、2005年に現在の天皇陛下の妹君の紀宮さまが、2014年に高円宮家の二女・典子女王が、2018年には高円宮家の三女・絢子女王が結婚されましたが、その際、国は祝賀ムードに沸いたと記憶しているからです。皇室に対する思いの強さはそれぞれ違っても、国民は皇室を敬愛していると私は信じています。
 それでは、なぜ今回の結婚がご難続きだったかというと、小室さんのお母さんが起こした金銭トラブルが無関係とはいえないでしょう。いいか悪いかは別として、オトナの世界では、収入や金銭に対する態度は、その人への評価と直結する部分があります。金銭トラブルは小室さん本人の問題ではないにしても、もし結婚後も「小室家」が皇室と親戚づきあいをするのなら、これは看過できないと思う人もいるでしょう。
週刊女性がスクープした初のツーショット。ペアのリングとブレスレットを身につけ、横浜デート後に電車内で密着('16年10月)
【レア写真】眞子さん、実らなかった初恋の体育会系イケメン(現在医師)
 これがきっかけで、小室さんには「悪いバイアス」がかかってしまいました。人が生きていくためには、何をするにもお金がかかります。小室さんが留学など新しいことをするたびに「皇室を利用しているのではないか、その費用はどこから出ているのか」とバッシングされるのは、この「悪いバイアス」のためでしょう。
 もうひとつ、今回の結婚が物議をかもした原因は、現在の法律が内親王の立場に寄り添ったものではないからではないでしょうか。内親王は離婚はできますが、実家である宮邸には帰れません。離婚したとしても、秋篠宮ご夫妻が経済的にサポートすることは許されていません。夫婦仲が悪くなっても実家に帰れず、親に経済的に助けてもらうこともかなわず、一時金も辞退してしまった。庶民のように「とりあえず結婚して、ダメだったら(実家に)帰ってくる」ことは簡単にできないわけですから、内親王の結婚は万難を排した重い決断にならざるを得ません。
 そうなると、自然と「内親王の夫は、内親王を経済的、精神的に守るもの」「内親王の夫は、経済的に安定していなくてはいけない」「内親王の夫は、離婚の要素となりうるような人格的欠陥を持っていてはいけない」という“理想の夫像”ができあがってくるわけで、法律家一年生で駆け出しの小室さんで大丈夫か、と思う人も出てくるでしょう。
 しかし、二人の会見はこの“思い込み”を壊したと言えるのではないでしょうか。
二人はお互いを補い合う、相性のいいカップル
 眞子さんは小室さんのお母さんの金銭トラブルの対処や、小室さんの突然の留学について「私がお願いした」と明言しています。愛する人が誹謗中傷されるのに耐えられないと思って泥をかぶったのなら、相当勇敢で姉御肌な女性と言えるでしょう。また、本当に眞子さん主導でトラブル対処や留学を進めていたのなら、すでに管理職のキャリアウーマンばりの手腕をお持ちなのだなと感じてしまいます。
 私を含めた多くの人は、眞子さんと小室さんについて、“やんごとなき姫が、世間知らず故に、皇室の重みを知らない今時の若者にふりまわされている”と想像していたのではないでしょうか。しかし、会見から垣間見えるのは、眞子さんが決めて、眞子さんが指示するという「婦唱夫随」の姿なのです。ジェンダーレス時代の到来と言われていますが、日本一の旧家で育った女性が、その先陣を切ったと言えるのではないでしょうか。
結婚会見では眞子さんが圭さんに目配せする瞬間も
【レア写真】眞子さん、実らなかった初恋の体育会系イケメン(現在医師)
 一方の小室さんのコメントは基本的には眞子さんと同じで目新しいものはなく、オリジナリティがあったのは「眞子さんを愛しています」発言くらいだったと思います。皇室の方に関わる記者会見で、これほどダイレクトな表現が取られたのは珍しいと思いますが、小室さんはこれでいいと思うのです。個人的には、お母さんの金銭トラブルは小室さんが主導して、元婚約者の男性が納得する形で早期に解決しさえすれば、国民も万歳して祝うのにと歯がゆく思っていました。
 しかし、「オトコだからオレがリードする」とばかりに、変にイニシアチブをとろうとしないところが、小室さんの美点なのかもしれません。眞子さんの言うことに従い、眞子さんを愛し、その愛を公言する。それが小室さんの“お仕事”だと思います。カップルを表現する諺として「割れ鍋に綴じ蓋」というものがありますが、二人はお互いを補い合う、相性のいいカップルと言えるのではないでしょうか。
 二人の新天地ニューヨークは、積極的に自己主張していかないとどうにもならない街です。気が強いくらいでちょうどいい、これもまた、眞子さんにとってチャンスではないでしょうか。眞子さんはプリンセスとして「与えられた役割、仕事」をすることを義務付けられてきましたが、これからは自分がしたいことをしていいのです。眞子さんが起業して、それを小室さんがサポートするのもありでしょう。多少の失敗はつきものですが、それくらいでへこたれる女性ではないと思います。
 その結婚が正しいのかどうかの答えは、未来にしかありません。二人が幸せになれば、外野は何も言わなくなります。二人の結婚と眞子さんの新しい人生のはじまりにおめでとうございますと申し上げたいと思います。
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<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」著者プロフィール
仁科友里
Yuri Nishina
ライター
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。


小室圭さん不合格情報に勤務先の法律事務所も困惑「提供できる情報がない」

2021-10-30 10:00:00 | 日記

下記の記事はNEWSポストセブンオンラインからの借用(コピー)です。


 秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さん(30才)と、10月26日に結婚した小室圭さん(30才)が7月に受験したとされる米ニューヨーク州の司法試験の結果が、10月29日(日本時間)に公表された。だが、合格者の名簿に小室さんの名前はなかった。
 試験主催者である「The New York State Board of Law Examiners」はホームページで、合格者をアルファベット別に発表した。「K」の欄に小室さんの名前はなかった。このリストが全ての合格者を網羅しているかなどは不明のようだが、不合格の可能性もあるという。
「今回の試験は9227人が受験し、合格率は63%と言われています。そもそも初めて受験した人の合格率は78%という数値がありますが、米国の弁護士会が優秀と認めたロースクール卒業生の場合、初めての受験者の合格率は87%というデータもあるようです。小室さんは論文で賞も受賞していますし、合格間違いなしと見られていましたが……」(米国在住ジャーナリスト)
 仮に不合格だった場合、お二人のニューヨーク生活にも影響が出る可能性がある。小室さんは米国に5か所の拠点を構え、350人以上が働く法律事務所に就職。現在は「法務助手」として働き、収入は年収で600万円程度と見られているが、弁護士資格を取得すれば1年目でも2000万円を超える年収になる。
「既にニューヨークでの新居はドアマン付きで、家賃は日本円で月額80万円ほどの物件だと報じられています。眞子さんも噂されているメトロポリタン美術館に勤務されれば年収1500万円程度が見込まれるそうです。ニューヨークは物価が高いですが、ご夫婦の世帯年収が3500万円あれば、十分な生活ができるはずでした。小室さんが不合格だった場合、生活レベルにも影響が出るかもしれません」(前出・米国在住ジャーナリスト)
 この合否は、ご夫婦の今後の生活にかかわるものだが、ある宮内記者は、「この合格者リスト以外でも合格者が発表される可能性もあり、さらには、そもそも受験していなかった、という可能性も出てきた」と、情報が錯綜していると明かす。
小室さんが勤務するニューヨークの法律事務所に問い合わせた。小室さんの合否について尋ねたところ、電話口に出た担当者は「それについて我々は何も情報がありませんし、提供できる情報もありません」と返答。仮に不合格だった場合、小室さんの仕事上のポジションにどんな影響があるのか、という質問には「提供できる情報はありません」と困惑した様子で答えるのみだった。
 ニューヨーク州の司法試験は年に2回あり、次は来年の2月に予定されている。