ライズ株式会社　福井亮眞の営業日記

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フローチャートの書き方完全ガイド！記号の使い方と実例で学ぶ

2025年01月09日 12時00分00秒 | 日記

ビジネスやシステム開発の場面で、業務や処理の流れをわかりやすく整理するために、「フローチャート」がよく活用されます。このフローチャートは業務の効率化やシステム設計に不可欠ですが、記号や種類について詳しく理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、フローチャートの基本的な概要や記号の種類、作成方法のポイントについて詳しく解説します。業務でフローチャートを扱う方はぜひ参考にしてください。

監修者ライズ株式会社代表取締役 福井亮眞

2016年11月に「学生×副業」で生計を立て、2018年に個人事業主として起業。SNS型投資詐欺、稼げない情報商材に騙されるも、2019年10月に法人を設立後、持ち前の営業力と知識・情報のアップデートで、「営業代行、コンサル」「ホームページの制作」「営業・AIの情報発信」「資産形成の情報発信」を行っております。

間違った知識・情報をアップデートせず正しい知識・情報をアップデートできるように是非ライズ株式会社の記事をご覧ください。

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フローチャート（フロー図）とは？

フローチャート（フロー図）は、業務や処理の流れを視覚的に表現した図のことで、流れの各ステップや条件に対応した記号が用いられています。フローチャートは作業手順や複雑なプロセスを簡単に理解できる形で表すため、業務の見える化に役立ちます。

また、修正や改善も容易で、チーム全体で作成したり解析したりすることも可能です。

フローチャートの歴史

フローチャートの起源は、1920年代にアメリカの生産技術者ギルブレス夫妻が開発した**「フロープロセスチャート」にさかのぼります。1930年代には、工業技術者アーラン・H・モジェンセンが業務効率化のために使用し、1940年代にはStandard Register Industrial社のベン・S・グラハムが情報処理**にも採用しました。

1947年にはアメリカ機械学会（ASME）がこのチャート用の記号を標準化し、以後プログラミングや業務プロセスの効率化ツールとして広く利用されています。

フローチャートの役割や目的

フローチャートには以下のような役割や目的があります：

システムの設計：エンジニアやプログラマーがシステムの流れやロジックを理解しやすくなります。

プロセスの可視化：業務や作業の流れが視覚化され、誰でも容易に把握できます。

プロセスの共有：関係者間でフローを共有でき、意思疎通がスムーズになります。

問題の特定と改善：フローチャートをもとに、特定のステップでのエラーや遅延の原因を分析し、改善策が検討しやすくなります。

フローチャートで使う記号

フローチャートでは、共通の記号が使われています。主な記号は以下の通りです。

  • 処理記号（長方形）：具体的な処理内容
  • 開始/終了記号（楕円形）：フローの開始や終了
  • 書類記号：帳票やドキュメント
  • 判断記号（ひし形）：条件分岐の判断
  • 結合子記号（円形）：要素の結合
  • ページ外結合子記号：複数ページにわたる結合
  • 入出力記号（平行四辺形）：データの入出力
  • 矢印・線：流れの向き

これらの記号を組み合わせることで、複雑な処理もわかりやすく表現できます。

処理記号（長方形）

処理記号は、業務や行動を示すもので、1つの処理記号には1つの処理内容を記載します。

開始/終了記号（楕円形）

開始/終了記号は、フローの最初と最後に置きます。通常は「開始」や「終了」を記載しておきます。

書類記号

書類記号は帳票やドキュメントを表し、複数の書類がある場合は「複数書類記号」が使用されます。

判断記号（ひし形）

判断記号は、選択肢が発生する場面で使い、「はい/いいえ」や「Yes/No」などの条件を記載します。

結合子記号（円形）

結合子記号は、別の処理にジャンプさせるときなど、フローが複雑になる場合に使用します。

ページ外結合子記号

複数ページのフローに使用し、記号内にページ番号や参照先を記載します。

入出力記号（平行四辺形）

入出力記号は、データの入出力を示し、フローチャートの最初に用いる場合は入力、最後に用いる場合は出力を意味します。

矢印・線：要素同士をつなぎフローを示す

矢印・線は処理記号や判断記号など、要素同士をつなぎ、流れの向きを指し示すときに使用します。流れの向きが明確で時系列で進むときには矢印を使用し、同時進行する場合などは線を使用します。矢印・線は交差させたり斜めにしたりせず、なるべく見やすいように要素同士をシンプルにつなぎます。

フローチャートの種類

フローチャートには、主に以下の種類があります：

プロセスフロー

意思決定フロー

ロジックフロー

システムフロー

製品フロー

意思決定フロー

意思決定フロー（デシジョンツリー）は、ビジネスの意思決定やトラブル対応において、状況に応じた行動の選択に使います。

ロジックフロー

ロジックフローは、システム処理を図式化し、新規採用されたプログラマーにもわかりやすく作業内容を伝えられます。

システムフロー

システムフローは、システム全体の動作やデータの流れを表し、情報システムの設計や改善に役立ちます。ロジックフローよりも全体的な構造を捉えやすくしたものです。

製品フロー

製品フローは製造業で、調達から出荷までの流れを示します。各ステップを可視化することで、生産性や顧客満足度の向上に役立ちます。

プロセスフロー

プロセスフローは、組織内の目的達成までの流れを整理するためのフローです。たとえば、経費精算手続きの流れを整理しておけば、ミスが少なくなり、確認もしやすくなります。

その他の代表的なフローチャートの種類

ここまで代表的なフローチャートについて解説しましたが、他にも以下のような種類があります。

  • スイムレーンフローチャート：複数の関係者が行う業務の流れを視覚化するフロー
  • ワークフローフローチャート：社内の一般的な業務フローを表すチャート
  • イベント駆動型プロセスチェーン（EPC）フローチャート：業務プロセスをグラフィカルに可視化するもの
  • 仕様記述言語（SDL）フローチャート：通信や制御システムの仕様記述に使われる
  • プロセスフロー図（PFD）：工場内の設備とその相互関係を示す図
  • ビジネスプロセスモデリング表記法（BPMN 2.0）：計画された業務プロセス全体を見える化する手法

フローチャートは、「どのような流れを明示・把握したいか」 によって適切な形式が変わるため、目的に合ったチャートを選ぶことがポイントです。

フローチャートを作成するステップ

フローチャートは、見るだけと実際に作成することでは必要な視点が異なります。作成する際のステップは以下のとおりです。

  1. 目的の決定
  2. 関係者の洗い出し
  3. 関係者ごとのタスクを抽出
  4. タスクの時系列順配置
  5. フローチャートの仮運用と改善

最初にフローチャートの目的を明確にしておくことで、不要な手戻りが減り効率的に作成できます。目的が決まったら、フローに関係する人物を洗い出し、彼らが関わるタスクもリスト化しましょう。その後、タスクを時系列に並べ、矢印や条件分岐を入れてフローチャートを作成します。

タスクを配置する際には、なるべく線が交差しないように配置することで、見やすくなります。最後に仮運用を行い、問題点があれば改善していきましょう。上記の手順を踏むことで、実用的なフローチャートを作成できます。

フローチャートの書き方

次に、フローチャートを具体的に書く方法について解説します。フローチャートは3つの基本構造から成り立ちます。以下ではその構造と、エクセルを使った書き方も紹介します。

エクセルを使ったフローチャート作成法

フローチャートの3つの基本構造

フローチャートの基本ルール

フローチャートの書き方

フローチャートの3つの基本構造

フローチャートには以下の3つの基本構造があり、これらが組み合わさって一つのフローが成り立ちます。

  • 順次構造：指示通りに処理が進む構造
  • 分岐構造：条件により処理内容が分岐する構造
  • 反復構造：条件を満たすまで処理を繰り返す構造

この基本を理解しておくことで、作成や読解がしやすくなります。

フローチャートの基本ルールを確認

フローチャート作成時には、次のルールに従うことが重要です。

  • 要素は上から下、左から右に配置
  • 流れが逆行する際には矢印を使用
  • 矢印や線は交差・斜めにしない
  • 矢印は一方向で流れを示す
  • 記号のサイズや間隔を統一する
  • 記号の形はJIS規格に従い、適切なものを使用

このようなルールを守り、視覚的にわかりやすいフローチャートを心がけましょう。

フローチャートの書き方

フローチャートを作成する基本の流れは以下の通りです。

改善のための見直し：一度他の人と共有して、問題点を改善しましょう。

プロジェクトスコープの決定：プロジェクトの範囲やタスクの整理を行います。

タスクを時系列で配置：各タスクを時系列順に並べていきます。

タスクの種類を整理：記号別にタスクを整理していきます。

フローチャートの作成：矢印や線を使って、各要素をつなげていきます。

エクセルを使ったフローチャートの書き方

エクセルに用意されたフローチャート用の図形を使えば、簡単にフローチャートが作成可能です。

  1. エクセルを開き、「挿入」タブで「図形」を選択
  2. ドロップダウンメニューから「フローチャート」の図形をクリック
  3. 任意の図形を選んでシート上に貼り付け、サイズを調整
  4. 適宜、矢印や線で要素同士をつないでいく

エクセルの図形機能を活用すれば、簡単に作成・編集ができ、誰でも見やすいフローチャートが作成できます。

フローチャートを使うべき場面

フローチャートは以下のようなシーンで活用されます。

  • 業務の流れを整理・記録したいとき
  • 複雑なアイデアやプロセスを可視化したいとき
  • チームメンバーにタスクを効率的に割り当てたいとき
  • 業務の問題点を見つけたいとき
  • 業務の平準化を図りたいとき
  • 進捗確認が必要なとき

これらの場面では、フローチャートが業務を円滑に進めるための有力なツールとなります。

まとめ

本記事では、フローチャートの基本概要、種類、作成方法、ルールや記号について詳しく解説しました。業務の流れをわかりやすく可視化するフローチャートは、問題解決や業務効率化のために欠かせないツールです。必要に応じて活用し、さらに効果的な業務フローの構築に役立ててください。

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