みかりんの徒然diary

同タイトルのアメブロ、Yahoo!ブログからお引っ越し。近況報告&思い出覚え書きのためのブログです。

「世界ユキヒョウの日」講演会

2024-11-08 21:01:00 | 日記
王子動物園 動物科学資料館動物園ホールにて開催された「世界ユキヒョウの日」講演会に参加させていただきました。

「世界ユキヒョウの日」は2013年、キルギスでのフォーラムがきっかけで制定されました。
2023年末現在、日本においては8園で18頭のユキヒョウが飼育されているそうです。


講演会当日、まずはパンダ館へ。
タンタンは天国に行ってしまいましたが、自然とパンダ館へ足が向きます。
※館内の展示についてはよろしければ前記事をご覧ください。




竹林に結び付けました。
タンタンへのメッセージの葉でいっぱいでした。

パンダ館に来るとタンタンに会えた気分になれます。
タンタン、またね(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡


今回はユキヒョウ講演会への参加がメインですので、ユキヒョウのユッコちゃんに会いに行きました。




寝てました(-_-)zzz


ホッキョクグマのゆめちゃんにも会いに行きました。


ゆめちゃん、久しぶりー!!


舌べーってなっとる(⁠^⁠^⁠)


ゆめちゃんが遊びたおして壊れた遊具が展示してありました。



硬いのがこんなにボロボロ(゚∀゚)
ゆめちゃんパワー強し!!
あ、写真右のピンクの遊具に既視感アリ


もしかしてコレかな?
(今年3月私が撮影した写真)


そして再びユキヒョウのユッコちゃんの所へ行ってみると、なんと!


向きを変えて寝てました(笑)



隣の獣舎でジャガーのアトスくんが
「よかったらボク撮りなよ」
と言わんばかりのポーズでいてくれたのでパチリ(⁠^⁠^⁠)


さて、ユキヒョウ講演会会場へ。 

実は開場時間と開演時間をまちがえて覚えていたのですが、開演までに気付いたので間に合いました(^_^;)


講演会は盛りだくさんの内容でした。
①「王子動物園のユキヒョウの歴史」
  王子動物園 飼育員
②「ユキヒョウの生態の解説」
  動物科学資料館 学芸員補
③札幌市円山動物園よりビデオメッセージ
④「野生のユキヒョウと生息国に暮らす人々のおはなし」
  京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 生態環境論講座 木下こづえ准教授


以下、自分のメモをもとに感想、要点など

①飼育員さんのお話
個体により性格や食べものの好みが違うのも興味深かったです。
ユッコちゃんがワクチン接種前、隣の獣舎の様子から察知し、隠れるように身を潜めている姿(写真)に笑ってしまいました(⁠^⁠^⁠)
麻酔後はワクチンのほか、体重測定、爪切り、歯石とり、各種検査をするそうです。


②学芸員補さんのお話
1、ネコ科とは
食肉目の祖先「ミアキス」
→犬や猫の祖先 6200万年前
 イタチのような長い尾
 ミアキスが犬の仲間、猫の仲間に分かれた

ネコ科 
体重 トラ300kg ユキヒョウ50kg
体格差はあっても骨や歯のつくりは同じ
前足指5本 後足指4本
趾行性(指先だけつけて歩く)
※ちなみに、ミアキスは人間と同じ蹠行性(足裏を全てつけて歩く)
犬歯、裂肉歯はあるが臼歯はないので、噛み砕いて飲み込むのみ


2、ユキヒョウとは
北はロシア南はネパールまで、標高の高い地域に生息
寿命は10〜12年
野生では主にブルーシープを食べる
ユキヒョウ「ヒョウ」ではない、遺伝子的にはトラが近い
長い尾は駆け下りる時に体のバランスをとるのに役立つ
長い毛は防寒、足裏の毛は滑り止めにもなる
鼻腔が大きいので、酸素が薄い高山に適応
鳴き声(トラ、ユキヒョウ聴き比べ)ユキヒョウは声帯が小さいので鳴き声が小さい


③円山動物園よりビデオメッセージ
以前、王子動物園にいたユキヒョウ・フブキくんの近況報告動画
→トングでの給餌(鹿肉)、脱感作(開口トレーニング)など。
園内のトラの鳴き声が聞こえるとフブキくんの集中力が落ちてしまうので、時間帯を考えてトレーニングしているそうです。


〜休憩〜



休憩中にユキヒョウの剥製と骨格標本をパチリ


④木下こづえ先生のお話
高山生態系の研究
足を踏み入れるのが困難→国境
2070年には65%のユキヒョウ生息地が失われる可能性(温暖化の影響)

野生動物保全 ✕ 経済活動(生計維持)

ユキヒョウが家畜の羊を食べもせず大量に殺してしまう
→人々による報復殺が増加

?なぜ人々の生活圏に来て動物や家畜を殺してしまうのか
→行動を理解する(フンの分析、自動撮影カメラ)

ユキヒョウは完全肉食だが
?なぜ植物を食べるのか
ミリカリアを食べるユキヒョウ(動画)

※研究はさらに進んでいくそうです

ユキヒョウは国境だけでなく軍事境界線も越える。
ユキヒョウは平和の象徴(自由に行き来)

ユキヒョウが暮らす国の人々
→日本人にそっくり

「まもろうプロジェクト」の紹介
※木下こづえ先生が双子の妹さんと設立
ユキヒョウだけでなく生息地に住む人々の暮らしも守る
羊毛グッズの製作、販売


私も微力ながら協力させていただきました。
購入したのはブックマーカー。
グッズはキルギスの方々の手作りです。
羊毛の温もりと匂いからキルギスを近くに感じることができました。

ちなみに、この羊毛の匂いは猫ちゃんがいたら寄ってくるそうです(⁠^⁠^⁠)

木下先生はこの講演翌日から研究のためネパールへ行くと仰ってました。



帰りにステッカーをいただきました。

貴重なお話、写真や映像の数々、とても学び深い講演会でした。
ありがとうございました(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)


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