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4月18日(日)三神峰公園のサクラ

2010-04-18 16:18:24 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
4月18日(日)三神峰公園のサクラ

昨日に比べると気温が高くなり仙台でも16度ぐらいまで上がるそうだ。でも低温で開花が足踏みしたサクラはまだ見ごろを迎えていない。毎年近所に住む新聞社OBが集って花見をしているが、今年はまだ日程を決めかねている。幹事泣かせの気まぐれ天気だ。

今後の気温次第であるが、見ごろは今週半ばから週末にかけてだろうか。毎年行く三神峰公園にはソメイヨシノのほかに遅咲きのシダレザクラやヤエザクラもあるので花見が出来る期間が長い。敗戦まで陸軍幼年学校、戦後は旧制二高が一時その校舎に間借りしていた由緒ある公園であるが、校舎は取り払われて広い芝生が広がっている。いま花見に訪れる客の大部分は、そんな歴史を知らないだろう。

子どものころを振り返ってみると、三神峰は俗世間から隔絶された陸の孤島のようなところだった。唯一の交通機関は、仙台南部の長町と秋保を結ぶ「秋保電鉄」だけだった。元々秋保地区で産出する石材を運ぶために作られた軌道で、客を乗せる小さな電車が1日何往復か運行されるに過ぎなかった。

日曜ともなると、将来の陸軍士官の卵たちが娑婆の空気を吸いに電車で街に出て来る。子供心にその姿がとても凛々しく見えたのを覚えている。そのころからあったサクラも何本かは残っているのだろうが、大部分は戦後公園として整備するときに植えたものだろう。

かつて幼年学校に学んだ人たちが近年植えた若いサクラもある。陸軍幹部を夢見て仙台で青春時代を過ごした卒業生が植えたサクラを、戦争も旧軍隊も知らない花見客が愛でている。それでいいのだとは思うけれども、小生の年代の者にとっては歴史の移り変わりを抜きにしては眺められないサクラである。