2022年NHK大河ドラマは、通算61作目、三谷幸喜脚本X小栗旬X小池栄子主演「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」見ました。
実朝(柿澤勇人)と正室の千世(加藤小夏)との間にいまだ世継ぎの誕生がなく、政子(小池栄子)と実衣(宮澤エマ)は気にかける。義時(小栗旬)は御家人が謀反を起こさぬよう政の仕組みを改めるが、傲慢(ごうまん)なやり方に義村(山本耕史)や義盛(横田栄司)らは不満を募らせていた。一方、泰時(坂口健太郎)は慣れない和歌作りに悪戦苦闘し、仲章(生田斗真)に相談。そんな中、成長した頼家の息子・善哉こと公暁(寛一郎)が…。
いやいやびっくり、いきなり長澤まさみがきりちゃんの感じで画面に出てきましたよ(笑)穏やかな一日なんてタイトルが嘘のようなエピソード。まさか、若き将軍、源実朝(柿澤勇人)が俺たちの泰時を好きだったとは…BL要素打ち込んできましたが、彼が持つ優しさがそういう背景だったとは…確か実子なしですからね。さらに兄の願い、坂東武者のいただきに北条が立つを実現し、自ら堂々と言い放つようになった義時のダークなしたたかさとの対比が火花散ってましたよね。実朝が鎌倉殿として正しいことを言っても、「さて、どうやら私はもう要らないようです。あとは鎌倉殿のお好きなように進められるがよい」と脅す義時にびっくり。さらに「誤りであった」と訂正する実朝に、「私のやることに口を挟まれぬことだ」と凄む姿は、決して穏やかな一日ではなかったな。実朝の詠んだ歌「大海の 磯もとどろに寄する波 割れて砕けて 裂けて散るかも」からも実朝の苦しみが伝わってきてゾワゾワしまくり。さらに和田義盛と義時の仲が割れ、平六こと三浦義村(演:山本耕史)ですら、義時の発言後、扇を床に投げつける始末。ダークサイドに落ちた義時にますます目が離せなくなりましたが、あと、9回、最終章が始まりました。
☆☆☆3/4