これまで千利休、古田織部の茶器を巡って騒動を繰り広げてきた骨董(こっとう)コンビの小池則夫(中井貴一)と野田佐輔(佐々木蔵之介)は、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと伝えられる七つの縁起物「秀吉七品」に目を付ける。中でも鳳凰の銘がついた茶碗は記録だけで所在が分からず、1億円級の幻のお宝として伝説になっていた。そんなお宝を狙い、「TAIKOH」と名乗るカリスマ波動アーティスト(安田章大)や彼の右腕・山根寧々(中村ゆり)も絡むだまし合いバトルが勃発する。
お正月気分で見るコメディは、どこか懐かしいプログラムピクチャーの雰囲気で僕は好き。騙しているのか騙されているのか幻の秀吉茶碗鳳凰を巡るお話は、前2作ほどの爽快感はなく、むしろ既視感。木下ほうかを出せなくなったのも意外と痛いね。前半がイマイチでしたが,後半はきちんとまとめてきましたね。中井貴一と佐々木蔵之介のバディぶりはなかなか、次回作あるかな。
☆☆☆1/4