そういや1か月半ほど前にロードのホイールを交換したんです。クアトロについていたWH-R500をオルカ・シルバーにそのまま移植して走っていたんですが、どうもしっくりこない。クアトロの時も感じてはいたんですが、もっさりなんですよね。TREK7.5FXがなにかと良いバイクなだけに「ロードバイクってもっと楽しいもんじゃないの?」と感じ、オルカになったらその思いはもっと強くなって。
クアトロはフレームが肉厚で、どちらかといえばやわらかい系(のはず)。極端に言うなら「ややもっさりしたフレーム」に「重いホイール」で、乗り味は良く疲れにくい。あとピナレロは直進安定性も非常に良い。まあロングライド用という意味ではバランスは取れていたと思います。ここでいうバランスってのは、乗っていてどれだけ違和感を感じないか、ってことですよ。このフレームにこのホイールならそれなりにまとまっているなぁ、って具合。
ところがオルカ・シルバーは、パキパキとまではいかなくても、比較的シャッキリしたフレームです。だからR500履かせたらホイールの自己主張がすごい。もちろん悪い意味で(笑)。とにかくホイールの存在が浮いております。俺みたいなシロートでも「このフレームにこのホイールはアンバランスすぎる!」って思いましたよ。「もうちょっといいホイールなら、もっとフレームが活きるのではないか?」と思うのは自然の成り行き。少額ながら賞与も出たので、ちょっといいホイールを買おうとショップに。いろいろとレクチャーを受けて、予算10万で収まるデュラエース9000シリーズのC24-CL(WH-9000-C24-CL)に。ついでにタイヤはミシュランのPro4SCにしました。
ロングライドに適して坂にも強いのはR-sysらしいんだけど、予算的にちょっと厳しかったのと、あの丸太スポークがあまりにも空気抵抗悪そうでやめました。しかしデュラは見た目が地味なんだよね。でもデザインよりも性能だぜ!と思って。それにマットブラックの銀鯱に装着すると、これがなかなか、地味ながらマッチしているのですよ。まあR500から履き替えてもルックスレベルはほとんど向上しませんがね。そりゃ自転車乗りならDURA-ACEのステッカー見れば違いはわかるだろうけど、自転車に興味のない人から見たらパッと見はR500の方がかっこよく思えるかも(笑)
走りについては、正直なところ劇的な変化は感じませんでした。だけど、フレームとのバランスは完璧ですね。ストレスフリーですよ。ホイールの自己主張がまったくなくなりました。本当はもっと漕ぎ味も軽いのかな、とか期待してたんだけど、でも満足しています。もっとも、これはホイールだけではなくタイヤの性格もあるし、正直何とも言えない。ただオルカ・シルバーにC24-CLとPro4の組み合わせはナイスマッチングということだけはわかります。また、これまで登れなかった坂も登れるようになったり、さりげなくもあからさまに恩恵は受けております。
ちなみにカタログ値だと、
R500(前後ペア1,900g)+コンチネンタル・ウルトラスポーツ(1本240g)=合計2,380g
C24-CL(前後ペア1,364g)+ミシュランPro4SC(1本200g)=合計1,764g
あとチューブも変えたけどそんな軽量品でもないし、リムテープも重さ自体はそんなに変わらないでしょう。そのあたりの微妙な差は誤差として、結局足回りは2,380-1,764g≒620g程度の軽量化になりました。
しかし620gの軽量化のために10万円かかるなんて、ロードバイクって恐ろしい世界だなぁ。
あと、誰だよ、デュラはふにゃふにゃとか言ってるやつは。剛性も俺みたいな週末ライダーには充分すぎるよ。あと、ハブの性能がメッチャ良い。特に下りに入るとR500と比較しても明らかにスピードが出ます。
・・・まあ上見りゃキリがないから、これで満足できる自分は幸せだと思います。多分ね、今度R500を履いた時、あまりの違いに愕然とするんだと思います。レベルを上げてもなかなか気が付かないけど、レベルを下げたら一発で気付く・・・世の中そんなもんでしょ。
なおシマノの名誉のために言っておきますと、R500はべつに悪いホイールじゃないですよ。丈夫だし、安いし。あの値段であれより良いホイールなんて、なかなか見当たらないんじゃないでしょうか。だけど、もう少しいいホイールに替えてやると、もっと走りが楽しくなるんだということは実感できた。
あと余談ですが、タイヤを黒にするか赤にするかで悩んだんです。うちの銀鯱は黒基調で、バーテープの一部とサドルの一部、ペダルが赤。タイヤは黒でも赤でも似合いそうだけど・・・結局黒にしました。赤だとクドくなると思って。TREK7.5FXは赤タイヤだけど、あれは黒フレーム&黒ハンドル&黒サドルで赤い部分がほとんどないから暑苦しくならない。あとタイヤまで赤にすると、似合うジャージの色が限られてくると思った。タイヤって面積が大きいパーツだけに、カラーコーディネイトには注意とセンスが必要ですよね。
http://www.carview.co.jp/magazine/premium_drive/2012/subaru_xv
ここに出てくるオルベアのアクア(モデルさん私物)、白蜜柑フレームに水色のタイヤ。こういうのがセンスだと思うんですよ。もしフレームカラーに合わせてタイヤまでオレンジにしたら昔の日本ハムのユニフォームみたいに暑苦しくなるんじゃないかなぁ。
まあでも、自分が気に入ったカラーコーディネイトが一番、なんですけどね(笑)