JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

花山温泉の感想まとめ

2012年04月01日 23時09分54秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
花山温泉に行ってみようと思い立ったのは、このムックを読んだからです。

「るるぶ テルマエ・ロマエ」

まあ、載ってる中で日帰りで行けそうなのがここしかなかったというのもありますが(笑)

花山温泉 薬師の湯(公式HP)
花山温泉(wikipedia)

関西の温泉で横綱クラスと書いていたのですが、公式HPの温泉成分書を見ても、溶存物質量についてはクア武庫川やつかしんの湯の華廊とそんなに大差はないような気がします。というかうろ覚えですが、数字の上ではクア武庫川の源泉の方が濃いのではないかと。有馬の金泉はもっと濃いでしょう。

ただ俺は、なにも高濃度の塩化物泉というのが好きなわけではないのですよ。どっちかというと弱アルカリとかの方が好きです。

だけどこの花山温泉、二酸化炭素が1,742.4mgもあるのです(温泉水1kgあたり)。これはなかなかない数字ですよ。しかも26度の源泉槽や38度のぬる湯槽もあるようです。

というわけで、どんなもんかと見学がてらに行ったのです。

アクセスですが、JR和歌山駅からバスで15分。ただしバスの便数が1時間に1本。というわけで行きはタクりました。HPには駅からタクで10分と書いてありましたが、花山の交差点までは6~7分で780円でしたよ。そこから徒歩3分です。

ちなみに帰路は駅まで歩いたのですが、25~30分はかかります。

さて、ここは温泉宿が日帰り温泉もやってます、という営業形態。というわけで入湯料は1,000円とやや高め(夕方からは安くなるようです)。そのかわり玄関を出ない限りは何度でも入湯できます。食堂もあるのでお酒も飲めます。単品の食事メニューはあまりなかったと思いますが、別途休憩と食事が一緒になったプランなどもあるようです。

脱衣所には、①100円の貴重品入れ(利用後に返金)、②100円のロッカー(返金なし)、③脱衣カゴ、④鍵なしロッカー、があります。①の貴重品入れに財布と携帯電話と靴箱の鍵を入れ、衣類等は④のロッカーに入れました。貴重品入れに入らないような大きな貴重品を持ってきた人や、服の盗難が不安な人は②の有料ロッカーを使えばいいと思います。

浴室は、以下のような感じです(キャパは目分量)。

かけ湯
サウナ
白湯(ジェット系の寝湯、キャパ2名)
白湯(形ばかりの打たせ湯つき、キャパ5名)
白湯(水風呂、キャパ4名)
源泉槽(26度)・・・キャパは詰めれば10人
加温槽(41.5度)・・・これが主浴槽、キャパは詰めれば10人
加温槽(38度のぬる湯)・・・加温槽の隅の1段高いところにあります、キャパ3~4人
加温槽(40度の露天)・・・主浴槽を横切って階段を登って屋外へ、キャパ3~4人
カランの数・・・忘れた、10程度?
ボディソープ、洗顔石鹸、洗顔フォーム類、シャンプー、リンス、足用の角質落としは備え付け

温泉は濃く、源泉槽/加温槽周りの析出物が素晴らしかったです。ただこれは前述のクア武庫川や湯の華廊と似たような感じ。ここの特色はそれにプラスして強炭酸泉であるということ。

ただ、おとめ塚温泉のような泡付きがなく、強炭酸泉という実感が視覚的・触覚的に感じられなかったのが残念。浴室に張ってあった温泉紹介文にも、なぜ高濃度の炭酸泉なのに泡付きがないのかは不明と書いてありました(他の成分が濃すぎて肌に付かないのかもしれない、とありました)。源泉槽で正味1,100mg/kgつまり1,100ppmの濃度らしいんですがね。

ちなみにここの源泉は、二酸化炭素の圧力のみで地下500mから自噴しているそうです。もともと廃れていた源泉を復活させたようなので、掘削はしたようですが、すごいですね。

なお、いろいろと事情があるのでしょうが、温泉好きに言わせると、白湯はいらないんじゃないかと思いました。白湯の3槽は結構な面積があり、それを1つにまとめて38度のぬる湯槽にすればいいのになぁと思いましたね。白湯を利用している人なんてわずかだったし、需要がある38度ぬる湯槽が狭すぎたもの。ぬる湯槽は一度入るとなかなか出てこないので、入りたくてもなかなか空きやしない。

あと、内湯がパワフルだから、わざわざ露天風呂に入ろうという気にならなかったのが残念。一応入りましたが、狭いのでイマイチでした。

浴室の説明書きにも書いてありましたが、ここはやっぱり41.5度の加温槽に10分&源泉に5分の冷温交互浴がベストなんでしょう。源泉槽に5分入るとかなり冷えますけどね(笑)

というわけで、結論を言いますと、たしかに関西の横綱クラスと謳うだけのパワフルなお湯だったのですが、片道1,380円という旅費を払って西宮から2時間かけて行くことはもうないかな、という感じです。

むしろ「阪神間は温泉に恵まれているな」ということをあらためて実感しました。たしかにこれほどの炭酸濃度を誇る温泉は尼崎~神戸間にはありませんが、おとめ塚温泉に行けば極上の泡付きを体験できるし、茶色のお湯ならクア武庫川や湯の華廊にあるし、冷たい源泉と湯温のバリエーションなら湊山温泉で楽しめる。俺には阪神間の温泉銭湯/スパ銭で充分です。

ただし、決して花山温泉を否定しているわけではなく、値段は別にして、家の近所にあったら普通に通っていると思いますよ。極めて個性的で素晴らしい温泉には間違いないです。あくまでも家から遠いだけの話です(笑)

余談ですが、源泉を飲んでみたところ、あまりに不味くて飲みこめませんでした。鉄と塩化物の味だけならまだしも、恐らくマグネシウムに由来すると思われる苦みが強烈でした(まさに苦笑)


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