JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

甲子園球場

2009年03月18日 23時24分47秒 | 雑感
数日前の話題ですが。

甲子園が縮んだ?中堅まで118メートル

山の高さが変わったとか、そういうのはよく聞きますが(笑)。長い歴史の中で、どこかで測定が狂ってたんでしょうね。第3期改修ではセンター実測120mになるよう外野の壁を作り直せばいいのに。

で、この中堅118m、両翼95mという数字なんですけどね。これだけ見たら「随分小さい球場だなぁ」と思う方もいらっしゃると思うんですよ。でも実際は、違うんですよね。

下の図をご覧下さい。Rodoriguez作成、甲子園球場のグラウンド平面図・超簡易版です(ファールゾーンは割愛しています)。



以前にも書いたことがありますが、甲子園球場というのは微妙に「変形球場」なんです。どこが変形かというと、両翼部分。黄色で示した部分は「スタンド席」なんですが、これがあるから両翼の数字が95mになっているんです。両翼の延長線と外野フェンスの延長線が交差する地点は、一説によるとホームベースから110mに相当するといいます。

大雑把に言うと、甲子園球場は「中堅118m、両翼110m、右左中間118mで、両翼部分にスタンドがちょこっと張り出たグラウンド」というわけです。これをどう解釈するかは阪神ファンとアンチ阪神ファンによって異なると思いますが(笑)、いずれにせよ数字のマジックですよ。

で、もちろん注目すべきは左中間と右中間の異様な広さ。「○○球場のホームランは、甲子園球場なら外野フライ」という話も、左中間・右中間についてはあながち冗談ではなくなるわけです。

もっとも、それをもって例えばパ・リーグの広い球場(千葉マリンや大阪ドームなど)と比較しても広いかどうかはよくわかりませんし、福岡ドームなどは高い外野フェンスがあるし、そういう点を細かく考慮したら、また「広さ」の感覚も違ってくるでしょう。したがって一概には言えませんが、いずれにせよ甲子園球場が広い球場だという事実は変わらないのではないでしょうか。

俺は甲子園球場をひとことで表すなら、もっとも的確な表現は「スケールの大きな球場」といったところに落ち着くのではないかと思います。2階スタンドがないのに国内最大の収容人数。他に類を見ない巨大な外野スタンド。野球場の原点を思い出させてくれる天然芝と黒土。広い青空と浜風。建物構造に起因する地鳴りのような共鳴と反響。そして長い伝統と歴史。第2期改修が終わり、随分近代的になったようですが、それでもドーム球場などでは決して味わえない雰囲気が、甲子園球場にはあります。

僕ら西宮市民にとっては、甲子園はいつまでも世界一の球場です。


参考1)阪神甲子園球場公式サイト
参考2)阪神甲子園球場リニューアル特設サイト
参考3)「うぇるかむ扇堂」の「甲子園球場グラウンド平面図」


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