JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

TOWERS2006 マーヴェ対三洋 試合感想

2006年12月12日 03時11分04秒 | JTマーヴェラス/高木理江選手
ところどころキツイことを書いてみるので、嫌な方はスルーされたし。

まあ試合内容はあまりにも悪すぎたので、むしろ「心配」はしていません。韓国遠征もあったし疲れもピークで、多分今が底だと思っておきます。また若手メインのチームですから、実戦経験・コンビなど全てにおいて三洋電機大阪のほうが上と言ってしまってはそれまでです。

ただ、「不満」は山のようにあります。一応Vプレチームの意地というものを見せて欲しかったと思います。

リエもキレがなかったですねぇ。不合格。去年の激励会の時のようでした。ただ今回は1セットマッチ。リエはスロースターターというわけじゃないのですが、試合の中でどんどん調子が上がっていくタイプなので、3セットマッチくらいならまた結果は違ったものになっていたでしょう。今回も出だしよりは終盤の方が調子良かったですね。ただ1発目を決めきれるかどうか、あれで勢いというのも変わってきますので、そのへんも課題になってくるかとは思います。

また三洋電機はレシーブが良いので、プレーヤーの真正面に打っても全部拾われます。その辺はもうひと工夫して欲しかった。岡山とか日立佐和とかの「ボールを落とさないチーム」相手には、あの調子じゃ苦しかろう。あと1ヶ月弱あるのでキッチリ修正して欲しいです。

ブロックアウトがほとんど見られなかった(やってなかった)のは、なにか本人の考えるところがあったのか、もしくはコンビネーション含め底までの余裕がなかったのか。

まあリエについては全然心配はしてないです。

ただし。今回はあまりキャプテンらしくなかったんですよね、雰囲気が。もう少し声出して盛り上げても良かったと思います。そこは不満でしたね。

他のメンバーはといいますと、これまた誰一人として合格点をあげるわけにはいきません。百歩譲って1年目ということを考えると、アイはその中でもまだマシなほうでした。

各プレーヤーだけ捉えれば、両チームとも、WSやMBの個々のポテンシャルの違いはなかったんじゃないかと思います。ただリベロはかなり差がありました。これはココが悪いんじゃなくて林選手(※)がいいんですよ。この人、Vでも充分やっていけると思うんです。去年、リベロ不足のチーム(Vプレ)があったら、確実にどこか獲得していたのではないか・・・そう思います。

※ こうすけさんのブログで林選手が取り上げられていますので、ぜひご覧下さい。

しかしなにが一番大きかったかと言えば、個人的に思うのは、①セッターの差、②守備力、③攻撃面での工夫。

もっともバレーは基本がレシーブ→トス→アタックというシンプルな競技ですから、結局のところ①②③と全て密接につながっているのですがね。

まずセッターの差については、三洋の丸山選手はじつにメリハリのあるトスを上げるんですよね。左右に散らすといいますか。

中田久美さんでしたか、「勝てばアタッカーのおかげ、負ければセッターの責任」みたいなことを言ったのは。以前にも書きましたが、俺みたいなド素人にとって一番わかりにくいのがセッターの力量というやつです。だけどこの日のリツは素人目にもダメだったし、丸山選手は素人目にも良かった。

一方でリツ特有のキビキビしたトス回しが全く見られませんでした。トスもツーも相手に読まれてましたね。

丸山選手のトスは安定しており、かつアクティブでした。この人はいつ見てもイキイキとしたトスの組み立てというか、そんな印象があります。ボールが生きてるというかね。攻撃陣が水を得た魚のように躍動していました。アタッカーを活かすトスさばき・・・上手いですよね。

ただ、マーヴェもサマー終わってからどういう練習をしているのか良くわからないんだけど、多分テンちゃんがいない時はセイがメインでやってると思うんです。だから、今回セイがトスを上げていたら、コンビネーション面でもう少し違った部分も見られたのではないかと思います。もちろん、出てもどうにもならなかった可能性もあります。

セイもリツも、06/07Vプレは12Vに比べてもチャンスが多いだろうから、頑張って欲しいですね。

また、守備の悪さからマーヴェは必然的に二段が多くなり、それがあらかた相手ブロックに捕まってました。アタックも相手正面に打つのではなく穴を探して打って欲しい(それは難しいことなんだろうけど)。三洋の選手は、マーヴェの選手の顔~上半身あたりに打っていたパターンが多かったです(狙ってかどうかは知りませんが)。それでレシーブが乱れたというのもあります。オーバーで返すというのは寺さんが掲げた課題のひとつだったはずですが、みんなアンダーで返しちゃうんだよなぁ。

あと三洋の選手は個々のポジション取りがとても良かった。余裕があった。一方マーヴェの守備は、全員風邪でもひいてたんかと思うほど空気が澱んでました。自信なさげな雰囲気は、試合のどこかで払拭してもらいたかったです。それはやっぱり、キャプテンであるリエやメグの役割じゃないかと思うんですよね。

全然orほとんどマーヴェのことを知らない人があの試合を見たら、ただ単に「プレミアのチームがチャレンジのチームに負けた」だけの印象しか残らないですから。出た以上は、この7人が今日の最高メンバーです。寺さんとしては恥ずかしい思いでいっぱいだったと思います。。

寺さんは1回もメンバーチェンジをしませんでしたが、勉強させるつもりだったんでしょうね。試合終わってから10分ほど説教&指導タイムでした。メグとか悔しそうな顔してましたから、その気持ちは大切にして欲しいですね。遠目から見ている限りは、特にセンター線に注文が多かったように見えました(話の内容は聞こえなかったのですが)。たしかにセンター線はほとんどといっていいほど機能していなかった。


結論として・・・さほど不安を感じなかったとはいうものの、苦言は呈したい。


この試合は、TOWERSの中では、1セットマッチの前座だったかもしれません。しかしどんなときも若手にとっては貴重なアピールの場であるはず。

リーグの成績とは関係ないけど、選手紹介の館内放送もあったり、なかなか華やかな舞台でした。失礼ながら、三洋電機大阪にとってはなかなかこういう機会はないと思うんです。一所懸命でした。もちろんマーヴェもそうだったと思います。しかし三洋が本気になりきる前にマーヴェは負けました。不甲斐ない試合でした。三洋の7つのミスは、ほとんど序盤に集中してました。なのに最初っから追いつけない&引き離されるってどういうことなのよ。

ズルズル引っ張られるのはベテラン組だけで良いですよ。そんなマーヴェの「悪い癖」を中堅若手が継承してどうするんですか。

相手がチャレンジリーグのチームだから手抜いたのか?そんなことはないはずだし、だいたいいつも近総で負けてる相手です。じゃあ負け癖がついたんですか?はたまたリーグ前で怪我したくなかったのか?そんな風に思われるのは不本意でしょ。

全日本組の合流が遅れることを除けば、基本的にマーヴェの最大の不安材料は守備、レシーブ、つなぎだと思うんですよ。メグにしてもアイにしても、またリエにしたって、そこに大きなチャンスがあるわけで。それだけに今回の試合はもっと粘りを見せて欲しかったです。

打てない、ブロックできない、守れない、トスも悪い、自信もなさげ・・・そんな調子で、Vプレの試合に出してもらえると思いますか?流れを変えることができますか?盛り上げることができますか?

また、リーグの試合に出る機会の少ない若手選手のファンにとっては、たとえイベントであってもこういう試合は本当に楽しみにしているはず。この日のプレーを見て「よく頑張ったなぁ!」「見に来て良かったなぁ!」・・・誰がそんなこと思うよ。

勝ち負けは置いといても、見に来た人に対して、また自分に対して、恥ずかしくない試合ができたかどうか。それはとても大切なことです。

なんの予備知識もない人が今回の試合を見て、果たしてどちらが魅力的なチームに見えたか。。。全日本組がいなくてもマーヴェは魅力的なチームです。それはファンは知っているけれど・・・TOWERSの観客は決して女子バレーファンメインではありません。そう考えると、ちょっと残念でしたね。なにが嫌かって「控えメンバーだから」で片付けられるのが一番嫌です、ファンとしては。




・・・しかしまあ・・・結局は・・・「イベントだったからそんなに結果を求めても仕方ない」ということでまとめてしまいますか。。。それにこの1試合(1セット)でどうこう言うわけにもいかんですしね。


ん~、あ~、このへんが当ブログの甘いところか(笑)


23日の激励会、当選したらもちろん行かせて頂きますけど、そのときはファンに気持ちの伝わる試合を期待しています。「激励会」ですから、高揚した気持ちで帰りたいと思います。

リーグ開始まで1ヶ月を切りました。もうすぐテンユウマホも合流します。頑張って下さい。


ああ、そうだ。アマゾンさんところにメガネをかけたリツの写真がUPされているので、ぜひご覧になってくださいね。なんだか短大生みたいな感じで可愛らしいですよ。なかなか貴重な写真だと思います。

俺はカメラのバッテリーが2つとも充電切れだったことに出発5分前に気がついたので、今回はなにも写真なしです(笑)


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