昨日は神戸市立王子動物園に行ってきました。いったい何年ぶりでしょうか。兵庫県で動物園といえばここ。阪神間の小学生は必ず遠足で行くんですよ。なんで俺が訪れたかといえば、もちろん遠足ではなくCX1のテストです。それもAUTOモードのみの撮影に専念。
ここは都市型動物園だけあって、敷地面積は決して広くありません。動物の飼育数も153種類810点と特別に多いわけでもありません。しかしゾウやキリン、サイやカバといった大型草食獣はもちろん、トラ、ライオン、ヒョウ、クマ(ホッキョクグマ含む)といった大型肉食獣、さらにパンダやコアラ、レッサーパンダ、アシカ、ペンギン、カンガルーと人気のある種類は一通り網羅。類人猿もゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザルと充実のラインナップです(ボノボだけいない)。
さて動物園というのは本来、動物がアクティブな時間帯つまり朝一で行くのがよろしいのです。しかしこの日はCX1のテストに行ったので、あまり動き回られても困ります。そこで動物たちがダレているであろう時間帯を狙いました。実際にはあまり気温が高くなかったので、そこそこ元気ではありました(笑)
園内は思っていたより繁盛していました。混雑というほどではなかったのですが、夏の午後にも結構人がいるもんなんだなぁ。大人600円で数時間楽しめるためか、家族連れもさることながらカップルも多かったですね。オッサン単独は非常に少なく、自分含めほぼ全員が写真撮影目的っぽかったです。なお動物好きの人間ってのは独りで動物園とか普通に行きます(笑)
ところで久々に来た王子動物園、昔(15年ほど前)に比べたら随分印象が変わっていました。昔はトラやライオンにはオープンエアの広々としたスペースが割り当てられており(コンクリ床ではなく草の生えた地面で池もあった)、たしか2階から見下ろすような形で観察できたはず。しかも塀が高いから鉄格子など視界を遮るものもなく。この動物園のウリだったと思いますが、残念だったなぁ。しかしその分、ホッキョクグマやアシカなどは水中の様子を見ることができたりと、あっちが立てばこっちが立たず。動物園にも予算というものがあるので、これはもう仕方がないのでしょう。
特に残念に思ったのは、クマがとても見づらくなっていたこと(ホッキョクグマ除く)。檻の前に植物が生い茂っており、ほとんど見えなかった。これについては注意書きがあり、そのほうがクマにとってストレスを感じさせないということなんだそうです。うーん、わからんでもないんですが、だったら非公開でいいのでは(苦笑)。なんかちょっと本末転倒な気がしませんか。現代の動物園には種の保存という大きな役割がありますが、基本的には動物を見る(見せる)ための施設ですよね。クマはあまりにも見えづら過ぎましたよ。もちろんすべての動物にとっては大勢の客に「見られない」ほうが良いに決まってます。それを前提としてうまく折り合いつけるのが動物園の展示であって、ほとんど見えないんじゃあ意味なくないでしょうか。
あとフラミンゴってケージだったっけ。昔はオープンエアじゃなかったかなぁ(羽切って飛べなくしてたような気が)。これはちょっとうろ覚えですけどね。アシカ池は、昔はもっとアシカがいて、元気に「オウオウ」と鳴き叫んでいたような気がします。ただ、昔は宝塚ファミリーランドにも動物園があったから、その記憶と混同しているのかもしれませんね。
余談ですが、10年か15年ほど前のニュースで、「アメリカではZOOという名前を使わないようにしようという運動が起きつつある」というのをやっていた記憶があります。見世物のイメージが強いZOOという名称はやめて、アニマルなんたらパークとか、そういうのにしようという意見があったらしい。でもコメンテーターのデーヴ・スペクターが「そんなことにはならないと思う。あんなに楽しくて、わくわくして、子供たちに親しみを与えるZOOという名前がなくなるわけがない」というようなことを話しており、俺はあのとき初めてデーヴを見直したなあ(笑)。実際、一時期一部の動物園でZOOという名称が外されたらしいのですが、結局元に戻ったようです。動物園の役割というものは真剣に考えなくちゃならないことだけど、かといってあんまり難しく考えすぎちゃいけないよな。
とかなんとか思いつつ、この日はあまり時間がなかったので、1時間半ほどで一周してとっとと帰宅しました。以下いくつか写真を載せましょうかね。
インドゾウ
子ゾウもいるんだけど、足を骨折してリハビリ中。ゾウのような体重の重い動物にとって、足の骨折は文字通り命取り。4本で支えていたものを3本で支えなければならなくなる。その負担は想像を絶する苦しさだと思う。
ジャイアントパンダ
思いっきり撮影者が写りこんでいますが、気にしない(笑)。前述の通り、ここ王子動物園にはジャイアントパンダもコアラもいるんですが、じつはこれ、日本唯一なんだよね。パンダが見られる施設自体がここ王子動物園と白浜のアドベンチャーパークの2園だけなんですが、さらにコアラまで見られるのはここだけ。じつはかなりレベルの高い動物園だったりするのです。でも今は暑いからかアクリル板の向こう側なんですよ。屋外運動場もあったので、気候のいいときはオープンエアで見られるのでしょう。
このパンダは「日中共同飼育繁殖研究」に基づき、2000年から2010年までの借り受け飼育なんだそうです。となると、2011年以降はどうなるんでしょうか。なにせ中国にとっては強力な外交の切り札でもあるパンダ。ほとんど国宝と同等の価値を持っています。現在のレンタル料(寄付金)は年間1億円。2頭で2億円です。うがぁ。上野動物園はそれで手放しちゃったよね。とりあえず値切れ!サンディエゴ動物園は、金融危機の影響もあってか、たしか半額にしてもらったはす。
ちなみに2007年には死産、2008年は出産後数日で死亡したんだよなぁ。今年はどうなんでしょうか、あまり思わしくないと聞いておりますが。
コアラ
コアラはかわいいよね。写真の子はネコみたいに後ろ足で身体を掻いてました、じつにオッサン臭い(笑)。ただこんなにかわいいコアラではありますが、実物の顔を正面から見ると結構怖いというか陰険な感じ。時として悪魔に例えられるのもわかるような気がする(苦笑)
カバ
カバは育児中で気が立っているため、公開してませんでした。まあ子連れのカバほど神経質で危険な動物もないといいますからね。背中と鳴き声だけ確認。
サイ(ミナミシロサイ)
サイはお尻しか見せてくれませんでしたよ。でかいケツだなあ・・・ってあれは実のところ「太もも」らしい。およそ人間ほど「尻」が発達している動物はいないんだそうです。ところでサイは連れが永眠したそうです。そういや昔は二頭いたのを覚えています。さびしいですね。他にはオオカミも永眠したそうです。
ワオキツネザル
類人猿やサルは晩飯の時間だったこともあり、バックヤードからの観察になりました。あまり楽しくなかった。というか暗い部屋の中でマンドリルやグエノンが食事している風景は結構不気味でした。管理棟ではオランウータンの子供の授乳が見られるということでしたが、今回は時間がなかったのでパス。
アカカンガルー
有袋類は原始的な動物と言われていますが、尻尾の形ひとつとってもそれを物語っています。ワニやトカゲと同じような形でしょ?カンガルーは身体の延長が末端に行くに連れてどんどん細くなっていく感じで、身体と尻尾に一体感がある。ネコやウマなど普通の哺乳類は身体から尻尾が飛び出ている感じで、明らかに身体と尻尾の分岐点がわかる(下図参照)。
※ 上は一般的な哺乳類の尻尾/下が有袋類や爬虫類などの尻尾(模式図)
それにしてもカンガルーの金玉袋(陰嚢)がこんな形になっているとは知りませんでした。
なんて無防備な。引っ張ってくれと言わんばかりです(笑)
ホッキョクグマ
思ったんだけど、やっぱり夏は熱すぎるみたい。考えてみれば日本の夏はほとんど亜熱帯だもんなぁ。そんな夏の屋外でホッキョクグマを飼育するってのもある意味無理があることだと思う。秋になって涼しくなったら、姪っ子を連れていこう。
ナマケモノ
太陽の動物舎でナマケモノが展示していることに気付かず、出てからパンフレットを見て「あれ?ナマケモノいたっけ?」ともう一度入館してみたり・・・その甲斐あってか幸運にも動くナマケモノを見ることができました。
マサイキリン
やたらと鉄柵をなめまわしていました。キリンの舌ってすごいよね。あんなので舐められたらズル剥けになっちゃう。ってかモゲる。
ダチョウ
ダチョウの卵でインフルエンザのワクチンを作れば一気にコストダウンが図れるらしい。早く軌道に乗ってほしいなぁ。
カピバラ
平和を絵にかいたような風貌ですな(笑)
キングペンギン
黄色がきれいですね。奥の個体は羽毛の生え換わり中です。
ちなみに今回、一番面白かったのはレッサーパンダです。オープンエアの飼育場で、2mくらい近くまでやってくるんですよ。活発に動き回ってかわいかったな。ってなんだよ、暑さでグダってる動物見に行ったんじゃないのかよ!いや、やっぱり動物は元気に動いている方が面白いよね(笑)
レッサーパンダ
ピンボケしてますが御愛嬌。こいつがモコモコしていてかわいいんだ。もう一頭いたんだけど、こちらは少々ご老体のようで、奥の方でじっとしてました。
とまあ、久々の動物園は楽しかったです。
全体を通じて少しさびしく感じたのは、「昔はもっと客と動物が近かったような気がする」ということです。いいか悪いかは別にして。今はなんだろう、事故防止の観点からか必要以上に網やアクリル板が貼ってあったり、動物にストレスをかけさせないためにかなり気を使っていたり。わかるんだけど、ウーンと思う部分もあったり。そういう意味では、昔の王子動物園はもっとわかりやすく、単純で、エキサイティングだった印象があります。
まあ昔は餌を投げ与える客も多かった。柵を乗り越えて檻ギリギリで動物に食い入る子供もいた。そんなことがあって、だんだんと距離を離さざるを得なくなってきたのかもしれない(物理的な距離もさることながら、アクリルで遮蔽したり)。そのほうが動物だってストレス溜まらないだろう。
もっとも、費用が潤沢にあればもっと工夫を凝らした展示が出来ると思うんですが、動物園の運営ってどこも苦しいからなぁ。旭山動物園はごくひと握りの成功事例ですよ。王子動物園も、例えば企業が動物のスポンサーをやってたりするわけです。餌代や飼育代のサポートをするわけやね(個人サポーターも随時応募しています)。ちなみにジャガーをスポンサーしてらっしゃるのはジャガーミシンさんです。わかりやすいですね(笑)
・・・まあそんなこんなで不満も多少は感じたものの、それでもやっぱり、動物園はいつまでも我々の身近にあってほしいなぁと思いましたね。だって平和な時代の象徴のような施設でしょ。
来週は天王寺動物園に行こうかな?
王子動物園、私も最近行ってないですが、
だいぶ変わったんですね
フラミンゴはオープンスペースでしたよ確か…。
私もデジ一持ってますが動物は撮ったことなかったです(笑)
さすがにキレイですね
ところですみません、
こんな所でお願いしていいのかわからないんですが…
只今、9月17日のナツさん誕生日に向けてメッセージ募集してます
詳しくはブログの方で↓↓
http://redgreen12.blog.shinobi.jp/
短くてもいいので、よかったら何かコメント頂けると嬉しいです
自称箱入り娘(?)なもので
あまり知り合いも多くなく、営業活動が得意じゃないんですが…モジモジ(。_。*)))
よかったら、お仲間の方にもお声かけて頂けると助かります!
お手数おかけしますがよろしくお願いしますm(__)m
(ちなみに胸方さん所にも同じ内容を貼り付けてしまいました)
お返事遅くなりました。こちらこそご無沙汰してます。
動物園はやっぱり子供の時のインパクトが強いのですが、
大人には大人の楽しみ方もあるもんだなぁと思いました。
ちなみにCX1はコンパクトデジカメです。
でもなかなかきれいに写るもんです。
等倍だとアラが出ますけどね(笑)
谷口隊長の件、了解しました。
できる限りのご協力をさせていただきます。