Dozeのほほん絵日記

江東区清澄白河のアロマ&リフレサロン「Doze(ドウズ)」です。
サロンのこと、日々の出来事を綴っています。

香道体験その2

2007-04-17 | 国内旅行
薫玉堂さんに入るといい香りがします。
心落ち着く香りですね。
我が家の安いお線香の香りとは違いますわ。

お線香は煙を嗅ぐのではない、煙はおこげ。
おこげを嗅いでもただ煙たいだけ。
赤くなっている所の数ミリ下から
香りが出るのだそうです。

お店の1階はお線香や、法要・お葬式で使うご焼香のお香。
伽羅の香木もガラスケースに入っています。
一番高い伽羅の香木のお値段を見てびっくり。
5,000,000円くらいだったか、それ以上していたか。
とにかく、たまげました。

2階はお部屋で焚くお香や、匂い袋などを販売しています。
3階に上がってまずは講義を受けます。
講義といっても全然堅苦しくなく、中村さんのお話に
どんどん引き込まれていきます。
話上手というか、ずっとしゃべってるというか…(--;
おっちゃん面白すぎまっせ。

さて楽しい講義の後は1階にある香室という和室に
移動し、いよいよ「聞香」です。

ここでの体験は「三種香」。
3種類の香木からそれぞれ極々少量の3片を切り取り
(5ミリ角くらい)
計9個の包みを作り、その中から無作為に3つの包みを
取り出して香を聞き分けます。
だから3個全部違う香の可能性もあれば、一緒の可能性もある。
一つ目と二つ目が一緒で最後だけ違う可能性もある。
その香の聞き方の所作が色々あるのですが、
今回は簡単に教えていただいて、中村さんの言うとおり
形を作って香りを聞いたのでした。

香りは広がっていくものですから、なるべく他の人には
嗅がれたくないものですよね。
そこで香炉を左手の上に乗せ、右手親指と他の指で窓を作り
右手を香炉の上にかぶせるように置き、
小窓から香を聞きます。

一つ目が私のところに回ってきました。
今回初めて、高価な伽羅の香りを嗅ぐものですから
うわ~っ、伽羅ってこんな香りなんだ~、へえ~という感想です。
ツンと来ない、優しい香りです。
すーっと体に入ってくる香り。
香炉が暖かく、その暖かさが手から伝わるのと共に
伽羅の香りがなんともいえない
とても心地よい瞬間。
しかしここで「うーん良い香り~♪」とばかり
思っていられません。
その次に来る香りと違うか同じか、香りを覚えなくては
いけないのですから。
かなりの集中力が必要ですわよ、これ。

2番目の香炉が来ました。
聞いてみました。
最初のとは違う。
ピンと来たんです。

3番目の香炉が来ました。
うーん、わかんない~。
最初と一緒?2番目と一緒?
全部違うのかなあ。
それとも全部一緒だったりして。

答えは細い「記紙」というものに記号のようなものを書きます。
例えば全部違うと思えば三本の縦線で表します。
最初と2番目が一緒なら一番右と真ん中の縦線の上部を繋ぎ
左の線は1本だけ離します。
それぞれの組み合わせに四季を表す言葉がついていて
全部違う組み合わせのものは夏「緑樹の林」
春ならば「隣家の梅」というふうになります。
風流どすなあ。
秋は「尾花(すすき)の露」
冬は「孤峯の雪」
もうひとつ「雑」というのがあって「琴の音」。

その記紙に答えを書き、折った紙の上に名前を書きます。
女性で「子」が付く人はそれをはずします。
たとえば雅子さんだったら「まさ」と書くわけです。
濁点は外すので和子さんは「かす」になってしまいます。
その場合は「かづ」⇒「かつ」になるのだそうです。

私の答えは3種類違う香り。


いよいよ答えの発表となりますが、なんと全部同じ香木で
ございました。
ええーっ!
13人のうち正解は2人。
ピンと来た私の感はもろくも崩れたのでした。
絶対1と2は違うと思っていたのだけど。
当てるのはその日の体調などにもよるらしいのですが
なかなか難しいものです。

今度は当ててやろう!…と
リピーターになっていくのだそうで。
こんな風に神経を研ぎ澄ます感覚を久しぶりに
体験しました。
気持ち良かった!

その後、中村先生のお話を聞きながら
お抹茶とお菓子をいただきました。

体験料は2000円です。
とても貴重で楽しい体験です。
京都に行く機会がありましたら、是非おすすめします。

奥深い日本文化体験のお話でした。


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