朗読レター

山本周五郎作品の朗読を祖母へ届けるために読んでいます。

山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ from 朗読レター

2023-02-21 11:51:03 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』1-5

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』1-5です。

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『さぶ1-5』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu1-5/
 
用事が済んだ"栄二"は綿文を出ます。

そこへ"おすえ"がやってきて、「大きくなった」と言ったことを"栄二"に謝ります。

"栄二"は、そんなことは気にしていないことを伝えました。それよりも、"おすえ"の成長ぶりを振り返り、微笑しながら帰路につきます。

小舟町へ帰ると、店の裏にある空き地で"さぶ"が1人、糊の仕込みをしています。お店は休みなのに、です。

泣きながら作業をする"さぶ"を見て、"栄二"は理由を尋ねますが、"さぶ"は答えません。

「ほんとになんでもねえんだ、頼むからおれを放っといてくれ」と咽びながら"さぶ"は顔を背けたのでした。
 

「さっきのこと、堪忍して下さいね」

「さっきのこと、堪忍して下さいね」

「なにをさ」

「大きくなったって云ったこと」

「あたしほんとに、立派になったって云いたかったんです」

「いいよ、そんなこと」

「怒ってなんかいやしねえよ」

「ほんとね」

「よかったわ」

「なんだ、あんなこと、つまらねえ」

「あたし初めて栄さんに会ったとき十三だったけれど、栄さんのこと、怒りっぽいこわい人だなって、思ったのを覚えてるわ」

「――おれだっておめえのこと覚えてたよ」

 

小舟町へ帰ると、裏の狭い空地で"さぶ"が糊の仕込みをしていた

「さぶ、どうしたんだ」

「休みじゃあねえか、なにをしてるんだ、おまけにこんな裏なんかへ出たりしてさぁ、え」

「どうしたんだ」

「なにかあったのか」

「なんでもねえ」

「なんでもねえんだよ」

「泣いてるじゃねえか」

 

揉み出しを始めれば、壺へ仕込むまで手は放せない

「いいじゃないか、いってきなよ」

「おれのことは構わなくってもいいよ」

「ばか云え、一人でなんかいけるかい、おめえが仕事をするんならおれだってすらあ」

「綿文で襖の尺を取って来たんだから、紙を揃えにかかったっていいんだ、おめえもこんなところでなく、仕事場へはいってやったらどうだ」

「おらあ、ここがいいんだ」

「うっちゃっといてくれ」

 

山本周五郎 『さぶ』1-5を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

箪笥の抽出に鼠がいた、と"おその"は言いました。

はたして本当に鼠はいたのでしょうか?気になります。

 

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

 

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山本周五郎 朗読『さぶ1-5』あらすじ
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