【漢口の地図・1915年(ウィキペディアより引用)】
★地図を拡大します。
ある事情で「飛び地」について調査をしたところ、あるサイトに出
会ったのです。そのサイトに書いてあることをいろいろと辿っていく
うちに「租借地と租界」という項を見つけました。「租界」・・・。
「あの歌に登場したな・・・」。
「フレディもしくは三教街」の副題に、「ロシア租界にて」と表記
されています。また、歌詞の中にも「フランス租界へとランデブー」
と歌われています。「租界」という言葉よりも「租借地」という言葉
のほうが皆さまにとって耳慣れた言葉でしょうか。高校世界史の講義
の中で「1898年 6月、イギリスは英領以外の九竜半島の地域を99カ年
租借することとした」というように・・・。「租借地と租界」。何が
異なるのでしょうか。一言でいえば、「租借地」は「期間限定を条件
とした租借国の領土」であり、「租界」は「治外法権や行政権がある
外国人居住地」のことです。
折しも、今NHK総合テレビで田中裕子さん主演の『蒼穹の昴』が
放映されていますね。舞台は清朝末期の中国。西太后政権が、「内憂
外患」の状況で傾きかける中、変法自強のリーダーとなった康有為が
変法を実施しました。しかし、1898年 9月に西太后らの宮廷守旧派に
弾圧され失脚しました。いわゆる「戊戌の政変」ですね。歴史では、
「中国分割」といった忌まわしい状況の中、「租借地」や「租界」と
いう言葉が登場したのです。
「フレディ~」のテーマとなる地、漢口(武漢)の地図をご覧くだ
さい。
北から順に“Japanese Concession”“German Concession”French
Concession”“Russian Concession ”“British Concession ”とあ
ります。当時中国ではこれらを同順に「日本租界」「徳租界」「法租
界」「俄租界」「英租界」と呼称しました。地図東方にある「揚子江」
に接する通りに“BUND”(バンド)とあるのも確認できますね。
この地図を眺めながら
フレディ あなたと出会ったのは漢口
で始まる歌をお聴きになってみてください。「揚子江沿いのバンドで
人力車夫をとめた」シーンや「フランス租界へとランデブー」の位置
関係など具体的になってくるかと思います。
しかし、この歌のもつ根底のテーマを私たちは忘れてはいけません。
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こういうエピソードを知ると、名曲への新しい感動が生まれますね♪
この曲、オリジナルの歌詞と
数年経ったライヴでの演奏(この記事でご紹介しているテイク)
での歌詞を比較すると
「助詞」がひとつだけ異なっている箇所があります。
気がつかれましたか?
でも、いわれるまで気が付かなかったなあ(-_-;)
さすがはらば~そうるさん
燃え上がる 紅い炎のなかで~
さすがはタケチャンさん。すぐに気づかれましたね。
それにしても、さださんはなぜ変えたのでしょうね。