らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

637.BEING FOR THE BENEFIT OF MR. KITE!

2007-08-04 | 12.THE BEATLES
【JOHN LENNON 1967 winter】

 ‘Being For The Benefit Of Mr. Kite!’は、ジョンの自宅にあっ
た、19世紀の古いサーカスのポスターからほぼ全面的にヒントを得て
作られたという。

 おがくずの匂いのするサウンドに・・・

 ジョンは、プロデューサーのジョージ・マーティン氏にそのような
抽象的な表現でサウンド・イメージに関する要求を提示した。

 テープを30センチ位の適当な長さに切って、空中に放り投げよ。

 ジョージ・マーティン氏はエンジニアに対し、そのように指示した。

 今度は、それを拾って、もう一度全部つなぎあわせよう!

 彼は再び言う。その結果出来上がったサウンドが‘Being For The
Benefit Of Mr. Kite!’だ。あの奇妙なスチーム・オルガンの音は、
期待通りの効果を醸し出し「輪郭のぼやけたカーニバル」の雰囲気を
創出した。曲がこのワルツの場面になると、誰もがこのカーニバルに
参加している気分になり、馬のヘンリーが滑稽にワルツを踊っている
のを観ることになるのだ。様々な効果音の恩恵で、さながら音の動物
園のようである。

 ‘Being For The Benefit Of Mr. Kite!’は、オルガンの音に対し
シンバルがうまく重ねられているため、あたかもサーカスのステージ
バンドを再現したようなサウンドに仕上がっている。ポールの奏でる
ベースのラインは、チューバを忠実に再現した弾き方である。ジョン
のヴォーカルも怪しげでよい。もう、十分なほど魅力的な曲である。
ただ、せっかくこれだけの効果音を駆使している「ついで」に、この
アルバムの冒頭と締めで登場した「観客」を参加させたら・・・。

 いつもこの曲を聴くたびに、そう考えるのである。



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