1330．うつ病

　うつ病の増加が某サイトで取り上げられていました。うつ病をよく
「心の風邪」とたとえることがありますが、風邪は万病のもとです。
大病にならないうちに予防することが重要なのですが、このあたりに
難しさがあるのだと思います。

　予防するためには、自己が病を認識し他者に申告することと、第三
者が異変を察知し処置を施すことの両方が必要です。しかし、うつ病
に対する社会的理解度の不十分さがそのアクションの阻害要因になっ
ている面があるのではないでしょうか。

　他人に相談できない
　関わらないほうがよい

といった類です。

　うつ病になる人のタイプとして、「真面目で責任感が強い」ことや
「ストレスの発散や息抜きが苦手なタイプである場合が多い」とよく
指摘されます。「スポーツをしたり、人と会話をしたりするのが苦手
である」というのです。しかし、この指摘はいかがなものでしょうか。
実際、スポーツを定期的に楽しみ、人とよくおしゃべりをしていた人
が突然うつ病になってしまった例をみました。本来そのような性質を
もっていたのではなく、何かのストレス因子が重なった結果、そのよ
うになってしまったのはないでしょうか。

　要因と結果を取り違えると取り返しのつかないことになってしまい
ます。医療の世界では、原因を正確に把握しないと的確な処方を下す
ことができないといわれています。

　職場や学校では、うつ病に対する対策が次第に取り組まれています。
しかし、個人的な考え方レベルでは「自分には関係がない」、「なぜ
うつ病にかかるのかわからない」というような見解を示す方もいらっ
しゃいます。残念なことです。予防方法などを言及しているケースも
多くあります。しかし大切なことは、各人がまず自分の状態を客観視
することではないでしょうか。

　これがまた難しいこと・・・ですね。



↑If this article is quite good, will you please click?