【写真:納沙布岬の灯台は今日も何も語らずそこに佇んでいます。 2010年08月06日07時07分撮影】
★この写真はイメージです。
ノシャップ岬とノサップ岬。漢字で書くとそれぞれ「野寒布岬」と
「納沙布岬」です。通常「ノシャップ岬」と「納沙布岬」と表記され
ることが多いようです。
ノシャップ岬は稚内の北限(最北端は宗谷岬)、納沙布岬は根室の
最東端にあります。
北海道を旅することはや30年が経過しようとしています。今でこそ
携帯電話やスマホなどの情報通信技術が発達し、どこにいても互いに
会話ができます。しかし、30年前はもちろんそんなことはできません
でした。だからこそドラマもあるのですね。
◇◆◇
1984年の夏。苫小牧港にてフェリーから下船し、友人とこれからの
行程について打ち合わせます。すると、ライダーの女性二人組が近く
を通りかかりました。
男:おはよう。これからどこを周るの?
女:麓郷の森に寄ってからどこか岬に行こうと思っているの
男:じゃ2日後の夕方にノシャップ岬でまた合わない
女:面白そうね。夕陽も見たいし
男:じゃ、決まり。2日後の18時、ノサップ岬で待っているよ
女:OK! じゃあね
我々は札幌で1泊した後、2日目オロロンラインをひたすら北上し
ノシャップ岬へ向かったのでした。
そして、18時。快晴。我々はノシャップ岬の地に立っていました。
高かった夏の陽も西に傾き、利尻富士に沈もうとしています。さて、
あのライダー2人組は…。待てども待てども姿を現わしません。
あ~あ、やっぱりフラれたか
しかし、悲しいかな「想定内」でもあったので次の行動に移すこと
に。稚内市内で簡単に食事をし、宗谷岬へ向ったのでした。
◇◆◇
今だったら、苫小牧港でメアドや携帯番号をまず交換し合うケース
でしょうね。それにしても、なぜ彼女たちは来なかったのでしょうか。
わかりません。もしかすると…。「ノシャップ岬」と「納沙布岬」を
間違えたのではと今でも楽観的に考えています。それじゃぁしょうが
ないよねと。しかし、もしも間違いがなくノシャップ岬で再会でき、
いっしょに夕陽を観ることができていたなら…。人生、もっと違った
展開になっていたのかな…。愛を予感する出会いって、こんなような
ゲームみたいなものなんだね。
“Oh I believe in yesterday…”
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情報をご提供いただき、ありがとうございました。